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復刻 アルバム 今はまだ人生を語らず 吉田拓郎

2022-12-21 19:00:00 | 僕の音楽日記

拓郎さんから
第二弾のクリスマスプレゼント!

あの廃盤扱いだった
「今はまだ人生を語らず」

-1表記で
「ペニーレインでバーボン」
なしのアルバムは発売されていたが、
正真正銘のあの時の
1974年の第一期よしだたくろう
ピーク時のアルバム

当時の発売日は
1974年12月10日
あれから48年経過してからの
新しい気持ちで聴く
アルバム

当時僕は小学生
お小遣いもLPを買うほどなかったから
たしかこのアルバムを聴いたのは
2年後の1976年だった
中学にあがってから仲良くなった
友達の家で
聴いた
「今はまだ人生を語らず」
よしだたくろうというアーティスト

一曲目のぶっ飛ぶような
叩きつける
コトバの嵐
今でいう
ラップのような刺激
字余りも無理矢理音符に押し込み
リズムの波に乗りながら
流れるよう歌い続ける
吉田拓郎

それはそれは
カッコいいに
決まってるっていうくらい
カッコ良かった

歌謡界にもないテレビに出てない
この歌い手は一体?誰なのだ?

レコードから流れる歌は
僕の耳の鼓膜をも突き破る勢いで
シャウトする歌が突き刺さるたび
僕の中のニューヒーローの誕生を確信した

これがよしだたくろう!


僕にとっての
「神」の誕生の瞬間だった。

人は何かに縋って
頼って、たくせる存在を
求める。
僕にとっては
それは
女性アイドルでもなく
アントニオ猪木でもなく
ジャイアント馬場でもなく
長嶋茂雄でもなく
王貞治でもなく

吉田拓郎だった

時代のヒーローは
たくさんいたように思うその中で
拓郎さんは僕にとって
ヒーローという言葉で
括るのでなく
追いかける存在でもあったし
目標でもあったし
なりたかった存在でもあった

よしだたくろうを知る
以前と
以後
の僕の人生は(大袈裟ではあるが…)
大きく違った。

フォークの吉田拓郎というより
どちらかといえば
僕はロック、ポップスシンガー
という印象ではあった。
確かにアコースティックの曲調での
フォーク歌手としての
よしだたくろう
は認識してはいたけれど
吉田拓郎が吉田拓郎として
かっこいいと認識したのは
やっぱり
フルバンドでの演奏
バンドでの演奏から聴こえてくる
楽曲の魅力
レコードからの伝わる
その雰囲気は
「今はまだ人生を語らず」で爆発した。

それは
吉田拓郎がよしだたくろう
への
アンチテーゼだったようにも見えた
フォークシンガーではない
R&B、ポップスシンガー吉田拓郎であると

「今はまだ人生を語らず」
は厚く肉付けされた
一曲一曲は
フォークのそれではない
あえてアレンジ等でその雰囲気を残す
ことはしてあるものの
(知識、シンシアなど)
そのほとんどは明らかに
フォークシンガーのアルバムではない
だからこそ
余計に斬新でショッキングな
話題性を持ったアルバムでもあった
レコード大賞受賞曲
「襟裳岬」をセルフcoverして
収録されていたり
当時は2枚組になるという
構想もあった
「今はまだ人生を語らず」

吉田拓郎さんの他の歌手への
提供曲をセルフcoverした曲、未発表の曲などをも含めての企画もあったが
日程的に間に合わなかった
諸般の事情もあって
企画は立ち消えた

だからこそ
今回
欲張りだとは思うけれど

本来の2枚組としての
幻の「今はまだ人生を語らず」としての
再販
再発
を願ってもいた。

「蛍の河」「歩け歩け」「私の足音」
などお蔵入りしてある
音源はあったはずなのに
と欲張りファンのワガママなため息
を掻き消すように
また
CDは回り続けあの頃の拓郎さんの
声が、聞こえてくる

「今はまだ人生を語らず」
ブラボーなクリスマスプレゼントです。








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