キツいコーチのもとで
その背中を追いかけ
ゴールの先にみえるものを
見たくて
ガムシャラに走ってきた季節
自分を変えたくて
でも変わらなくて
これ以上進まないとわかってても
走りはじめている間は
その歩みを止める事はできず
何度も何度も
立ち止まって
終わろう
もうこれで終わりだ
リアイヤする
と頭で決めても
身体が意識が
そのシグナルを拒否するのか
その様に立ち止まれないでいる
このまま進んでいっても
自分がボロボロになるだけ
すでにボロボロになりかけてる
それでもやっぱり
走り続けてきた
何度も何度もスピードを緩めて
立ち止まろう
止まってしまえばおしまいなんだから
そう思えたことや
タイミングはたくさんあった
「これが最後」という言葉に惑わされ
そこには本心とかけ離れた
作られた想いしかなく
ほんとの気持ちは意思は
ゴールの先の景色がみたい
それは見てはいけない景色なのかもしれないし
限られたもの、選ばれたものしか
見る事ができない景色なのかもしれない
じゃあ
走ることの意味は?
何のために走っているの?
一つ一つ問ただし
気持ちを置き去りにしないように
終わるのは簡単なようで簡単じゃない
伴走するコーチの理不尽な叱咤や
要求にも
それを受け入れて
ただ走り続けることに意味があると
言い続けて
走る事が人生のように生活の一部のように
そこに意味などなくても
そのことだけが嬉しかったとしても
悔いのない生き方をすると決めた日から
毎日その日その日を一瞬一瞬を
取りこぼさないように
そうやって走ってきた
でも
一旦
走るのを辞めて
立ち止まって考えて
また
走りだすのか
このまま
走るのをやめるのか
少し見つめ直してみる
そんな時が訪れた。
辛抱する
待つことを身につけ
耐え忍ぶこと
なかなか自分にはできないことなのかもしれないけれど
なんとか
それをやってみることとする
走り続けていた方が
楽な場合もあるだろうけど
あえて立ち止まって
考える時間も必要な時がきた
サーキットの車も
一回はコックピットに
タイヤ交換やらオイルを補給するように
立ち止まることも必要なひとつ