思い出ずっと
ずっと
忘れない空
ふたりが離れていっても
こんな好きな人に
出会う季節
二度とない
光ってもっと
最高のレディ
きっと
そっと
想い届く
信じることがすべて
Love so sweet
瞬きもしない
吸い込まれそうな
瞳に
視線を外してしまう。
思わず…
一瞬の刹那に抱いた
不安色の夢の形は
掌からすり抜け落ちた
形を崩した
ちっぽけな
欲望のカケラ
大人になり損ねた
もっともらしい
理由を吐いて
時間を巻き戻しては
その夢の話に
付き合ってくれた。
反復される時間の壁は
だんだん
ふたりの距離を狭くして
遠心力をつかって
まるで
ふたりを遠くへ引き離して
いくように
準備する。
女から母の顔へ
父親から男の顔へ
少女から女へ
少年から男へ
時の河は
ストロボのように
めくるめく
戸惑いだけを残して
春を告げる
暦の中で
息づく鼓動は
早鐘のように
次の場面へと
急がせる。
思い出ずっと
ずっと
忘れない空……
