宇宙へのツイッター

踏まれた足を退けることが出来るまで
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こんな老後も

2016-12-05 09:01:13 | 日記

昨夜の雨は いつの間にか止んでいて まだ雲は多いが 昨日よりも さらに暖かい朝 ハタラキバチさんを玄関前の歩道で見送った


この人のことだから このまま引っ込むことはないと思っていたけど 
夫の携帯電話が 現役中よりもフル稼働していると思ったら やはり 新たな職場から お呼びがかかったのだ
健康保険やら年金やらの手続きは完了して 再び手続きしなおす煩わしさを超えての選択である

周囲の同年代は 真面目に働いてきたご褒美で 週に1日か2日のアルバイトとか 毎日が日曜日の悠々自適だったりとか 年齢に相応しいシニアライフを楽しんでいる知友人が ほとんど
 
しかし 
小学5年生の時 遠足に訪れた先で心奪われるものとの出会いがあり 「そこに立ってるだけでもいいから その場所でできる仕事がしたい」 と 家に帰るなり息弾ませて 母親に将来の夢を語った ・・・ と 義母から聞かされていた

そんな夫が 花束に記念品 そして 寄せ書きの色紙やカードを抱えて帰宅した日
それらを画像に収めはしたものの その日の夫の心を透かし見る私の思いを 言葉にするのは阻まれた

ただ その陰で 「この人は このまま家にいる人ではない」 という気がした




ミニバラ3株を寄せ植え


家庭を ないがしろにする人ではなかったけれど 一歩 玄関を出たら お父さんでも夫でもない
携帯電話のない時代 いえ もし あったとして 子供が40度の熱を出しても 連絡することは出来なかった
病気の子を置いて出勤した日に 仕事先から心配の電話があると どんなときでも 「元気だから大丈夫」 と伝えた

ペナルティがゼロではないけれど 家族と同じくらいに仕事をも大切に思っていることを知っていたし そんな人間であることが誇りでもあったから

しかし 定年の時は訪れ

そして
今 また 小学5年生の時に出会った 生涯の相棒と向き合う日々





このところ ランチタイムになると しょっちゅう夫から呼ばれていた娘に 「お父さんが仕事を始めたから もう お昼ご飯の招待はないわよ」 と 伝えると
「その年齢で お父さんってすごいね! 資格と人脈? それから やる気! 性格 ね!」 と

なるほど 資格 人脈 性格 
夫の 三つの 《ク》 
仕事が大好きなシニアの こんな老後も いいかな

私の 千葉県あたりの海岸ばたでの老後の暮らしは また遠くなったけど