いつだったか オープンガーデンを巡る旅の途中に 道端で咲いていた小さな花の名を 「エリゲロン」 と知って 「花は可愛いけど名前がイヤ」 と言った友がいる
彼女は 可愛い小鳥であろうとも 動物が描かれた食器すら好まないところがあって エリゲロンにしても食器の絵にしても そこから連想されるもの たとえば
エリゲロンの中に含まれた gero
食器においては その動物が育つ環境や 匂いやフンなどが それらを敬遠する理由のようだ
そんな友のことが思い出された昨日 幕張メッセで開催された ガーデニングフェア
3日目となる14日 最終日というのに 「自由にお持ち帰りください」 の粗品が 山のように残っていて 出展者の方が 「いくつでもどうぞ」 と お声をかけてくださった小さな鉢は リッピアだった
花が咲いてないから その時点では何の花か分からなかったが そのブースで雑草除けの資材を販売するオーナーさんより 「イワダレソウ」 と教わり なるほど と 納得
イワダレソウは 防草シートに代わって 他の雑草の生長を妨げるほどに繁殖力が強い植物 ということから この生産者さんからのプレゼントになった というわけですね
お花は大好きなのに その名のせいでエリゲロンを敬遠する友は 漢字で 岩垂草と書く イワダレソウ も もしかしたら岩が垂れる となると 崖崩れを連想して好まない花なのかも
もしも オーナーさんが その鉢に花の画像を添え イワダレソウの別名である 「リッピア」 と紹介していたら 最終日に赴いた私の手にも入るほど 残っていたかどうか
エリゲロンもイワダレソウも その名に似合わず 小さな野の花の風情で咲く 愛らしい花である
この日の戦利品は 展示即売された メイドインチャイナの軍手 1ダース 150円
そして これは
夫が 私が大喜びすると想定してゲットしたと思われる ガーデンシクラメンのリース
花は 育ててこそ可愛い
よそ様が手掛けた花を愛でるところにガーデニングの醍醐味はない という 私の思いを知るはずもない夫なのである