宇宙へのツイッター

踏まれた足を退けることが出来るまで
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レンゲショウマに蕾

2013-07-03 10:51:11 | 日記
置かれた場所で咲きなさい という本が出版されてから だいぶ経ちます

読みたいと思い 何箇所かの本屋さんに寄りましたが その都度 ついでに立ち寄った小規模な本屋さんだったせいか いつも 「売り切れ!」

ブームが遠のき 先日 買い物に出かけた先の本屋さんで 何冊か積まれた その本を見つけました

まだ読みきっていませんが タイトルと序章から 内容を少しだけ掴み取ることが出来ます



                    ラシラス・アズレウム・ベリネンシス   


レンゲショウマは 西東京の低山 御岳山の斜面で 真夏に咲く花です

季節は夏でも 常緑樹に覆われた涼しいところで咲くのですから 直射日光が照りつける都会で咲きたくはなかったのでしょう

何年か前 そんなレンゲショウマの気持ちを考える事もなく 御岳山の売店から 丈夫そうな株を選んで持ち帰りました

案の定
山で蓄えた勢力が残っていたのか 翌年は 何輪もの花を見せてくれましたが だんだんと衰えて 去年の夏 とうとう☆になってしまいました

花には咲きたい場所があるのです
解ってはいても 相性の良いものを売り場で見れば 連れて帰りたくなるのが人の常

懲りることなく 今年の春 たまたま見かけて 再び連れて来てしまいました



      おぉっ! 蕾です

レンゲショウマさん!
来年も 再来年も ずうっと我が家の置かれた場所で咲きなさい!
と 人間の身勝手な心境ですが
≪咲きたい場所に置いてあげなさい≫ と 渡辺和子さんの お声が聞こえてくるような気もして 
レンゲショウマが好むらしい 常緑樹が茂る山の斜面で暮らしたい と思う私

置かれた場所で咲きたくもあるのですが ・・・





麦の星

2013-07-01 14:26:59 | 日記
宇宙空間に散らばる その一つ一つ全てが天文学者には把握されていたとしても 何億光年の瞬きで地球に届く光は 無知な私を4次元の世界へと誘ってくれることがあります

空がないと言われたこともあった東京でも 月のない夜は けっこうな数の星が見られるのです

その中のどれだか解りませんが 日本のある地方で 麦の星 と呼ばれる星があるのだそうです
それは 麦が実る時期になると まるで実った麦のような色に輝くので そう呼ばれるようになったと聞きます

その麦の星への思いを メロディーにしたアーチストがいます

成人してからニ胡と出会い あるとき そのメロディーに心打たれて涙し ニ胡に魅せられ演奏者として成功し今に至る

   K・J 


6月29日 渋谷に近いビルの音楽ホールにて 

K・J ニ胡RIVE 飛翔 

K・Jオリジナル ♪ 麦の星 は いつの間にか客席の私の目を瞑らせ 瞼の裏で麦の穂の色に輝く星を瞬かせていました


私が 彼と出合ったのは とあるカルチャーセンターでした

配偶者の赴任先に帯同した現地でニ胡を学び ようやく中級程度の技を身に付けたところで帰任となり 都内にある いくつかのニ胡教室で体験レッスンを受けていたころのことです

たまたま出かけた場所での縁にて 指導者としての力量と お人柄と そして何よりもニ胡への情熱には ニ胡演奏の上達に燃やす意欲が増すばかりの私でした

だんだんと音楽における能力の限界を感じるようになり その訳を楽器のせいにして新しいニ胡を求め 弘法筆を選ぶの心境で練習に励んだものです

そんなある日の レッスンの始まりの時
「 今日は お知らせがあります 」
 
それは いつか こういう日が来るかもしれない と思ったとおりのお知らせでした





その後 私の師だった彼はプロのニ胡奏者としてデビューしてCDを発売 ニ胡の古里である中国まで活動の場を広げて活躍されています

三角錐に伸びるスポットライトの底辺で 右手を左右に 左手は上下に そして全身から湧き出るように奏でられる音色

全席自由の隅のほうの客席に腰掛けた私は ♪ 麦の星 の旋律に酔いながら 僅かな期間ではありましたが この星の瞬きを生み出した青年は 過去に私の師であったことの記憶にも酔いしれていました