外国人に対する入管の収容者に対する非人道的な行為が問題となっていますが、その問題を扱った「東京クルド」という映画を長野ロキシーに観に行ってきました。

ドキュメンタリー映画『東京クルド』公式サイト|日向史有監督作品

報道などで知ってはいたけれど、映像でこの実態を観ると、怒りしか感じない。日本の対応は酷すぎる。
オザンくん「クルド人に生まれたことは恥ずかしいことでは無い」と言っていたけど、私は日本人に生まれて恥ずかしい。
この映画を見る前に、同じ問題を扱った中島京子さんの「やさしい猫」という小説を読んでいた。

こちらの方がこの問題に詳しくて、なんにも知らなかったことに罪悪感を感じる。
どんなに長く日本に住んでいても、永住ビザが出ない限り、入管の収容を一旦解除される「仮放免」という措置。
これは住民票もなく県をまたいだ移動も許可が必要で、働くこともできない。病院で保険も効かないし、生まれた子は無国籍。
この排他的な政策はいったい誰のためなんだろう。希望を持って日本に来てくれている人たちを何故こんなふうに苦しめることができるのか?
嬉しそうに海外からの人を迎えていたオリンピックはなんだったのか?
オリンピックがあることで、在留外国人のビザの発給が更に厳しくなったんだそうだ。その発想がナゾでしかない😑
先日、スリランカ人の男性2人が、難民申請を退けられたあと、決定を不服とする裁判を起こす時間を与えられず、すぐに強制送還されたとして国を訴えた裁判で、東京高等裁判所が「裁判を受ける権利を侵害した」と指摘した画期的な判決が出たけど、そのニュースのコメント欄はそれに不服な人達のコメントで埋め尽くされていて、どうしてこんな考えになっちゃうんだろうと悲しくなった。
そして1人でも多くの人にこのフィルムを観てほしい。
知ることは大切だ!