日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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老人は 介護業者の 食い物だ

2014年09月11日 17時01分00秒 | 日記
 変形性腰痛で苦しんでいる。現役時代の最後のころに夜逃げを手伝って重いものを運んだときに無理をしたのが祟っている。自分が夜逃げをしたわけではなくて知り合いの手伝いをしてやったのだから我ながらお人よしだったと今更ながらに自嘲している。
普段の生活の中で姿勢が悪いのも腰痛の原因の一つかも知れない。

 今はコルセットで腰を締めているのでなんとか動けるが、一時は痛くて動くのもつらかった。近所の外科病院で尻へ痛み止め注射を打ってもらい、痛み止めの薬をもらって飲んでいた。この外科病院というのは以前、痔の治療を受けて完治したのだからなかなかの名医である。

 人間、腰が安定していないと歩行も困難になる。そんな訳で介護用品売り場へいって杖を購入した。杖一本を買うのにもケーシー高峰みたいな格好の売り場の人から長々とした講釈を承って安くもない代金をとられた。どうも体の不自由な老人はそうした商売の人たちからは良い鴨にされているようだ。

 自宅のガレージから玄関まで階段が二段ある。この階段の上り下りが杖突老人には怖いのである。先日、雨の日に足元が縺れて尻餅を搗いたのがいけなかった。幸いにもドウダンツツジの植え込みにもたれ掛かったので怪我はせずに済んだがズボンはぐっしょり濡れてしまった。

 そんな経緯から危険な階段部分へ手摺を設置しようということになった。長さは1.2メートルくらい。高さは80センチくらい。インターネットで検索すると手摺の材料はどのメーカーでも2万円以内である。取り付け施工費も専門の職人がやれば半日とはかからないだろう。だとすれば会社の利益を上乗せしてもせいぜい5万円もあれば足りるだろうと考えた。私も現役のころは土木技術者として見積もり積算は得意としてきたのだからそれなりの自負はある。

 ところがである。テレビコマーシャルをしている地元の介護用品業者に電話をすると、最初に介護保険を使いますかと訊かれた。介護保険は使わないというと、現場を見ないと確かなことは言えないが、おおよそ8万円くらいが相場だという。しかも1週間以上後でないと正式な見積金額も出さないという。これは完全に“ぼったくり”だと確信した。

 そこで最悪は材料を自分で手配して会社の鳶職人の手先の器用な者に取り付けてもらうことも考えたがタイルに孔を開けるコアマシンがないので少し無理があることに気付いた。

 いつも利用しているホームセンターにエクステリア部門があって手摺などの材料も置いてあった。そこでホームセンターへ電話してみると施工も出来ますよというので早速見積もりを依頼した。

 結果は材料費一式2万円。取り付け施工費および経費、消費税込みで2万8000円。合計4万8000円で全部出来ると言う返事だった。

 介護用品を専門に扱う業者だと8万円の物が普通のホームセンターだと4万8000円だという。この3万2000円の差は一体何だというのか。

 弱い老人の味方のはずの介護用品業者が実は老人を食い物にしている悪徳業者でしかないのではないかというのが私の目下の結論である。