日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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「ちよま」とは 測量用の 標旗です

2017年12月06日 07時58分33秒 | 日記
 「ちよま」という言葉をご存知でしょうか。

 もしご存知だという方はおそらく私と同じように土木関係か測量関係の仕事に携わったことがあるんじゃないでしょうか。
 
 何しろ「ちよま」と入力して検索してもヒットしないですからね。

 「ちよま」と辞書検索するとヒットするのは繊維植物の【苧麻】「ちょま」だけです。

ちょま【▼苧麻】
カラムシの別名。また、その茎の皮から取った繊維。精製したもので織った布は上布。ラミー。

それでは、「測量 ちよま」と入力して検索してみてください。

【ちよま】
中心測量その他で点を見やすくするために竹に紙を張り付け、立て放しにするもので測針(ピン)の代用に使用する。

 はいっ。私がお話したい「ちよま」はこれなんです。
 竹に紙を張り付け、立て放しにするもので測針(ピン)の代用に使用する・・・これでどんなものかイメージ湧きますか?

 先ず、竹というのは篠竹の類で孟宗竹や真竹の類ではありません。直径で2~3センチくらい、長さは1~2メートルくらいでしょうか。
 紙を張り付けとありますが、紙を貼り付けた「ちよま」を私は見たことがないんです。篠竹の先端を割いて紙を挟んだものは見たような記憶があります。

 今日、普通に見られるのは竹竿の先に赤や黄色の薄い布をつけたものです。お掃除につかう「はたき」ほどたくさんは付いていませんが、あんなイメージです。



 測量に際しての点つまり測点は地表に鋲や杭を設置しますが、離れた位置からでは目視できません。そこで「ちよま」を立てて目印にするわけです。


最近では「ちよま」を使わずに赤と白に塗り分けた測量ポールを使うことの方が多いかもしれません。

私たち土木屋からみると「ちよま」が立っているところは近い将来に仕事が出る場所に見えるんです。最近、「ちよま」を見ることが少ないです。