日々是好舌

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吹き鳴らす唇乾く瓢の笛

2023年10月13日 21時57分38秒 | 日記


吹き鳴らす唇乾く瓢の笛     白兎

ふきならすくちびるかわくひよんのふゑ

瓢の実(ひょんのみ)は晩秋の季語。子季語に、ひよん、蚊母樹の実、蚊母樹、蚊子木、瓢の笛。
実といわれているが果実ではなく、マンサク科のイスノキの葉に生じる虫瘤をいう。大きさは鶉の卵くらいになる。
イスノキの材は本州や四国に自生する木の中ではウバメガシと並んで非常に堅く重い部類となる。家具、杖の素材にされ、とくにイスノキ材の木刀は、薩摩示現流系統の剣術で使用されているのは有名。材や樹皮を燃やした灰(柞灰(いすばい))は陶磁器の釉の融剤とする。また、樹皮はトリモチの原料ともなる。樹皮を採取した後のイスノキを長く放置すると辺材が失われて心材のみとなるが、この心材をスヌケと呼ぶ。スヌケは濃い茶色で、磨くと光沢をもつ。
樹木そのものは乾燥に強く丈夫なので街路樹や生垣として栽培されることもある。 また、虫瘤(ひょんの実)は成熟すると表面が硬く、内部が空洞になり、出入り口の穴に唇を当てて吹くと笛として使える。これが別名ヒョンノキ(ひょうと鳴る木)の由来とも言われる。また、この虫こぶにはタンニンが含まれ、染料の材料として使われる。画像出典:英彦山からの便り。