日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
人生を大いに楽しむために言いたい放題、書きたい放題!!
読者のコメント歓迎いたします。

啀み合う 向う三軒 両隣

2013年07月17日 12時18分48秒 | 日記
 日本には昔から「向う三軒両隣」といって、近所付き合いは当然のこととしてお互いが何かと助け合ってきた良き風習があった。そこには、信頼と安心によって結ばれたコミュニティー(共同体)が存在していたのである。

 到来物があればお裾分けをし、味噌が無くなったといっては隣へ駆け込み分けてもらって急場をしのぐといったことがしごく当然のこととして日常的に行われていたのである。

 そうした観点から最近の我がご近所をつぶさに観察すると、その荒廃ぶりは耳を塞ぎ目を覆いたくなるのが実情である。

 最も新しいところでは向こう三軒の内の二軒が揉めた。

 我が家から道路を挟んだ正面の家の当主は教育関係の元地方公務員である。彼は多くの教員がそうであるように某革新政党の党員であり赤旗新聞の拡大に余念がない。しかし、思想信条はともかくとして性格は穏やかで私とも親しい関係にある。

 彼は今から25年前に家を新築したとき庭へ記念の桜を植えた。毛虫がついたといっては消毒をして手入れしてきた結果、最近ではかなりの大きさに育って年々たくさんの花を咲かせるようになった。実はこの桜の花びらが揉め事の原因である。

 彼の隣家は某学会員の家族である。風が吹くと桜の花びらが某学会員の車庫へ降り注ぐのである。花びらが車へ付くからといったのか、掃除が面倒だといったのかは定かではないが某学会員の女房がすごい剣幕で向かいの家へ怒鳴り込んできたそうである。普通の感覚ではちょっと考えられない事態に近隣一同困惑を隠せない。

 某学会員の女房はかなりの変わり者である。彼女の飼っているダックスフンドが我が家の車庫へきて糞をしたとき、私が抗議したことがあるのだが、ぬけぬけと白を切って押し通そうとした。

 また、犬の糞を毎日のように道路の側溝へ棄てるのを注意したこともあるが、このときもなんら罪悪感を持たず反抗的な態度だったので河川法違反で告発するとまで言ったことがある。

 さて、私の家の東隣は、これまた公務員家族である。亭主が県の元職員で奥さんは小学校の元教員、娘は郵便局につとめている。

 この亭主が県の東部の事務所へ単身赴任していたときに公務員宿舎で脳梗塞を発症して倒れたのだが、発見が遅れたために後遺症がひどくて自宅療養を余儀なくされている。
 
 奥さんは定年まで2,3年あったようだが亭主を看護するために早期退職して専念していた。ところが、この亭主が鬱憤を奥さんに向けて発散するのである。大声で怒鳴りつける。物を投げつける。とうとう奥さんまでストレスが嵩じてくも膜下出血で半身不随の状態になって入院生活を送る羽目になってしまった。

 亭主は自宅でホームヘルパーの世話になりながら生活しているのだが、我侭な性格らしくヘルパーの派遣団体が次々と変わっている。

 揉め事はこのことではない。私の自宅のはす向かい、つまり某革新政党党員の東隣の家は病院の薬剤師の亭主とヒステリックな奥さんに娘が二人という家族構成であるが、ビーグル犬を一匹飼っている。

 このビーグル犬が飼い主の奥さんに似て実によく吼えるのである。水道の検針員、新聞配達員、電気の検針員、保険の外交員、単なる通行人・・・・あらゆる来訪者が通るたびに10分以上も激しく吼え続けるのである。

 番犬としてはきわめて優秀といわざるを得ないが、クラシック音楽を唯一の趣味とする我が隣家の亭主からしたら最悪の雑音になっているらしい。

 隣家の亭主は吼えない首輪を嵌めろとか、家の中で飼えとか、何度も抗議したようだが、ヒステリックな向かいの奥さんも動物愛護の精神に反するとかいって聞き入れてくれないようだ。

 そこで隣の亭主がとった次なる行動は奇抜である。彼の家の前の駐車場に置いてある薬剤師の車の屋根に味噌汁をかけたり、食べ物の残り滓を置いたりするのである。車の屋根に撒かれた味噌汁の実を鴉が来て突いていたりする状景を実は私も何度か目撃している。

 この件について夜回りの折に薬剤師から相談を受けたのだが、私からすると喧嘩両成敗が妥当なところで、警察へでも相談してみたらどうでしょうかと、いうのが精一杯のところであった。

まだまだ話は尽きないのであるが今回はこの辺で端折っておく。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿