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◆よろず屋に売れぬ目刺が反り返る
(よみ)よろずやにうれぬめざしがそりかへる
田舎の商店では酒・食品・日用品何でも売っている。鮮魚は置いてないが目刺や味醂干しや麹漬など日持ちのするものは置いてある。工事現場ではお茶を沸かす焚火の熾火で目刺を焼いてたべたものである。
季語は「目刺」で春。」
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◆春うらら犬へ宛名の葉書着く
(よみ)はるうららいぬへあてなのはがきつく
生後90日を超えた犬は、30日以内に登録し、毎年1回(4月~6月)に狂犬病予防注射を受けさせることが、狂犬病予防法でその飼い主に義務付けられています。
我が家の愛犬、秋山・ジョン・万次郎と秋山チィー坊にも毎年通知が届いていました。
季語は「春うらら」で春。
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◆活断層走るあたりの山笑ふ
(よみ)かつだんそうはしるあたりのやまわらふ
糸魚川静岡構造線は、親不知(新潟県糸魚川市)から諏訪湖を通って、安倍川(静岡市駿河区)付近に至る大断層線で地質境界でもある。
「山笑ふ」とは、俳句における春の季語で、春の山の明るい感じをいう。 郭煕の画論『臥遊録』の「春山淡冶にして笑うが如く、夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして粧うが如く、冬山惨淡として眠るが如く」に拠るとされている。
季語は「山笑ふ」で春。
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◆春暁の雀に聴かすヴィヴァルディ
(よみ)しゅんぎょうのすずめにきかすビバルディ
アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディは、ヴェネツィア出身のバロック後期の作曲家で、ヴァイオリニスト。代表曲は「四季」。クラシックのCDを持っているので朝早くから聴くことがあります。
季語は「春暁」で春。
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◆蜃気楼見えぬ魚津に飲み明かす
(よみ)しんきろうみえぬうおづにのみあかす
《蜃(大ハマグリ)が気を吐いて楼閣を描くと考えられたところから》大気の下層に温度などの密度差があるとき、光の異常屈折により、地上の物体が浮き上がって見えたり、逆さまに見えたり、遠くの物体が近くに見えたりする現象。海上や砂漠で起こる。日本では富山湾で見られる。海市(かいし)ともいう。
蜃気楼を見ようと魚津まで行ったが全然見ることができなかったので不運を嘆きながら飲み明かしたことがある。季語は「蜃気楼」で晩春。
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