企画展示 歴博色尽くし
いろ・つや・かたちのアンソロジィ
伝統の桜草 くらしの植物苑
細君はくらしの植物苑まで行く気満々でしたが、時間が足りなくて行けませんでした。
くらしの植物苑 今週のみごろ 令和6年4月18日現在
1 2棟の建築彩色模型〜あなたがたはなぜ、歴博に?〜
彩色された文化財建造物には、劣化や剥落が進んだものも多く、その全貌を窺い知ることは困難です。
当時の絢爛豪華な彩色を復元するため、先達たちが検討を重ね、実物大の彩色模型を作り上げました。
ここでは、京都の醍醐寺五重塔初層の彩色復元模型と平等院鳳凰堂の天井を支える組物を部分的に復元した模型を展示します。
醍醐寺五重塔彩色模型
平等院鳳凰堂斗栱彩色模型
じいさんは、秀吉
3 赤絵〜色がなす文化、文化がなす色〜
開化絵
明治維新後、洋風建築の導入などで変貌する東京の風景や風俗を描く錦絵は「開化絵」と呼ばれます。
中でも、強烈な色感を有する赤色絵具を多用したものは「赤絵」とも呼ばれ、祝祭ムードが伝わってきます。
東京名所 新橋停車場
新冨座繁栄の図
憲法発布式祝祭図
東京名所之内 銀座通煉瓦造鉄道馬車往復図
東京名所の内 浅草区金龍山浅草寺境内一覧
4 漆工芸にみる色彩〜蒔絵・螺鈿・色漆〜
前近代まで、漆の色は五色のみと限られていました。
しかし、蒔絵や螺鈿などの装飾技法により、色相や質感が組み合わされ、多彩な「色」表現が生み出されてきました。
限られた素材から作り出された繊細な色合いは、漆工芸ならではの魅力のひとつです。
月に浪兎漆絵盆
螺鈿
大蛸鯨蒔絵印籠
5 古墳の彩り〜「もの」と「空間」〜
古墳時代、列島社会は大きく変化してゆきます。朝鮮半島から、さまざまな「もの」がもたらされ、鉄の道具がひろがり、須恵器という新しい器が登場し、馬の利用が始まりました。
この変化の時代にあって、色彩も造形とともに多用な展開をみせました。さまざまな「色の共有」に注目して、社会の変化を眺めてみます。
装身具
須恵器
金銅装の刀子と巾着袋形容器
帯金具
結い紐を朱彩で表現した石製合子(右上)