2010年10月17日(日曜日)
甘いもんがちょっと苦手なわたし・・・
小学校へ上がる前の頃のお話をまぁ、聞いてくださいな・・・
親戚の結婚式で迎女郎(むかえじょろう)にさせられた時のことです。
迎女郎は花嫁さんを迎えに行くお役目・・・
きれいな着物を着せてもらい、お化粧もしてもらって
それはそれで、ちょっと嬉しかった記憶があります。
親戚とは言え、幼いわたしにはほとんど知った人がいない・・
母方のおじいちゃんだけしか顔を確認できない状態でした。
まっ、昔からのんびりというか、ボ~っとしていたせいで
落ち着いた子どもに見えたんでしょうね。
親戚の人たちから、小さいのにかしこそうやね・・・だの
おとなしいええ子やわ・・・などと称賛をあびていたのでした。
ところがそのあと、とんでもないことをしでかした
とんでもない恐ろしい子どもだというお話が親戚中に
知れ渡ってしまいました。
甘いもんに目のないおじいちゃんが、わたしの着物のたもとに
夜の梅という超・高級な羊羹をそっとしのばせたそうです。
きっと、おりこうさんにしていたからご褒美のつもりだったのでしょう。
その羊羹を木の芽川にかかった橋の上から川へ投げ捨てたんだそうです。
かしこくて、おとなしいと評判のわたしが・・・
本人の記憶にはまったくないというのに、それからというもの
親戚に連れて行かれるたびに、この子か!羊羹ほかしたのは・・・と
言われ続けたのであります。
たぶん、甘い羊羹が大嫌いだったからなのだと思いますが
大人にしてみれば、誰かにあげるとか、家に持って帰ればいいものを・・・
と思ったのかもしれません。
でも、嫌いなものを袂に入れられたわたしは、きっと怒り狂っていたのかも・・・
木の芽川に羊羹投げ捨て事件を、いまだにタミヨさんから言われ続けているわたしです。
で、今日の夜、タミヨさんがまたその話を持ち出しながら
木之元の丁稚羊羹、欲しいか・・・などと言うではありませんか!
欲しい! 食べる!
丁稚羊羹は大好きなんやから・・・と応酬するわたし。
そう! 普通の羊羹は嫌いなのに、なぜか丁稚羊羹は食べられる!
すいな子やなぁ~・・・とタミヨさんもあきれ返っておりました。
あ~、丁稚羊羹のうすっぺらいのを竹の皮からピロピロとめくって、
そっと口に運ぶと、ほんのりとした甘さがなんとも言えず心地よい・・・
というわけで、今日はこのわたしがご推奨の木之元の丁稚羊羹のお店の
ホームページです。
菓匠禄兵衛
滋賀県長浜市木之本町木之本1087
TEL:0749-82-2172
FAX:0749-82-3242
営業時間:8:30~18:30
定休日:不定休(木曜)