タミヨさんの叔母が天国に召された。
わたしの大叔母にあたる。
大正2年生まれの105歳・・・大往生だ。
タミヨさんより13歳年上の大叔母は、
編み上げブーツに袴をはいて
京都の技芸学校へ行っていたという。
日本刺繍や着物の仕立てなど和裁の専門学校だったらしい。
色白で鼻筋の通ったなかなかのベッピンさんだった。
タミヨさんの祖父に似ていたらしい。
タミヨさん曰く、わたしら三姉妹は
タミヨさんの母、わたしの祖母の血が濃いんだそうな。
わたしらは仁和寺の桜である。
仁和寺の桜は、低木なので花も低いとこに咲くのだ。
別名おたふく桜ともいう。
京都のお人に「あんたは、仁和寺の桜やな」と言われたら
「あんたは、鼻べちゃやな」と言われてるのだ。
敦賀弁でゆうたら、「おたやん、こけても鼻打たん」である。
おたやんイコールおたふく。
敦賀銘菓の豆落雁もおたやんの顔だ。
おたふくは、お多福と書きおめでたい。
でも七福神には入っていない・・・
やっぱりちょっとビミョーな福の神だ。
何はともあれ、長患いもなく天寿を全うした大叔母の
明日は葬儀である。