金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【エピファネイア産駒は早熟?】 ダービー馬ダノンデサイルの出現により見直される機運!

2024-06-07 01:33:21 | 競馬

 

 5月26日に行われた第91回日本ダービーで、エピファネイア産駒ダノンデサイルが勝利。皐月賞では発走直前の出走取消という悲運に見舞われましたが、そこから見事な立て直しでダービーの栄冠を勝ち取りました。

 

 

 ダノンデサイルは、昨年10月9日の東京の新馬戦は後方待機から脚を余しての4着に敗れたあと、10月28日の京都の未勝利戦を2番手から抜け出して勝利。そのあとは11月25日のGⅢ京都2歳Sに出走して、勝ったシンエンペラーから1/2馬身・ハナ・アタマ・クビの差で4着。年明け1月14日のGⅢ京成杯では、好位から抜け出して2着アーバンシックに3/4馬身差をつけて快勝。そして前述の皐月賞出走取消のあと、日本ダービーで見事な2馬身差の完勝劇となりました。

 この日本ダービーのレースの流れを見てみると、前半1000mは1分2秒2と超スローの展開となったあと、逆にラスト1000mのラップは56秒8という破格の時計で、全て1ハロン11秒台という過酷なロングスパート合戦となりました。この消耗戦を最内から抜け出して、1番人気のジャスティンミラノに2馬身差という決定的な差をつけた勝利は、ダノンデサイルの地力の高さを見せつける内容だったと言えます。

 ちなみに、2歳時の京都2歳Sでは、勝ったシンエンペラーに地力の違いを見せつけられていたのに対して、半年後の日本ダービーでは逆にダノンデサイルが地力の高さを示すことになったのですから、これは3歳春の成長力が如何に大きいものであるかの証明でもあります。

 レース後の厩舎サイドの話によれば、けして体調は万全ではなかったとのことであり、そうなると秋以降のダノンデサイルのパフォーマンスはさらに高く昇華していくことが予想されます。まさに凄まじい成長力を見せていくことになります。

 

 ところで、多くのエピファネイア産駒が、サンデーサイレンスの4×3インブリードが施されているのに対して、ダノンデサイルにはサンデーサイレンスのクロスがありません。シアトルスルーの5×4、ロベルトの4×5、ノーザンダンサーの5×5はあっても、サンデーサイレンスのインブリードクロスがない産駒なのです。

 当blogでは、再三再四、「エピファネイア産駒が早熟傾向にあるのは、種牡馬エピファネイアが原因ではなく、4×3のサンデーサイレンスインブリードの割合が高い(6割強)ことが原因ではないか」という仮説を訴えて参りました。(詳細は、当blogの2023年5月19日の記事をご参照)

 

 ダノンデサイルの日本ダービー勝利と今後の活躍ぶりが、種牡馬エピファネイアの「早熟傾向」という不名誉なイメージを払拭することを期待して止みません。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【続報】 「もなか姫」の正式... | トップ | 【夏競馬がスタート!】 本日... »
最新の画像もっと見る

競馬」カテゴリの最新記事