わぁ~い!今日から3月だぁ~。
2月が終わると一気にテンションがあがる。
けれど今日はひっさびさに「プチえらい目」にあってしまったのだ。
朝のレッスンを終えたあと、気持ちのよい春の陽気に誘われてどうしてもお外にランチに
行きたくなった。
夫が車で出かけていたので、わざわざバスに乗って阪急桂駅西口にある
「オークフード」というパン屋さんまでおいしいグラタンを食べに行った。
京野菜グラタン・・最高においしかった~。
グラタンに万願寺唐辛子や水菜がこんなに合うなんて大発見!
今度家でも作ってみよ~っと・・。
ランチを食べ終えた後はミューに入っているお気に入りの本屋さんで少しだけ
立ち読みを終えたあと、帰りは東口で帰りのバスを待った。
バスに乗ってからもお日様の陽射しがまぶしく車内の温度はぐんぐん上昇し、
思わず着ていたジャンパーを脱いでしまうほど暑かった。
空もとってもきれいな水色で春の到来に思わず胸がはずんでしまう。
ところが・・・先程まできれいに晴れ渡っていたはずの空が桂坂口に入ったあたりから
急に雲行きが怪しくなってきた。
「あれれ?なになに~、なんなのこの雲は・・」
どんどん暗雲がたちこめてくる。
そしてバスがてんてんちの最寄のバス停1つ前の「西桂坂」に到着した途端、
「ザバザバザバ~~!!」
いきなり大粒の雨とあられが嵐のように降ってきたのだ。
「なぜじゃぁ~~どうしてじゃぁ~~」
そしていよいよ「ふれあいの里」に到着してしまった。
降りるしかない。
大粒の雨とあられに打たれながら、猛ダッシュで家まで走って帰った。
猛ダッシュといっても日頃運動していないてんてんだ・・。
猛ダッシュはできなかった。途中で息がきれてへとへとになってしまった。
そしてやっと家について、ハァ~ハァ~と息を切らしながら玄関の鍵を
開けた瞬間・・。
な・なんと!ピタリ!と雨、あられがやんでしまい雲の隙間からおひさまの
陽射しがサァ~~っと差し込んできたのだ。再び・・
「なぜじゃぁ~~どうしてじゃぁ~~」
ずぶ塗れになったからだをタオルでふきながら肩を落とした。
天候というのはその人の今の状態をすごく顕著に表してくれるものらしい。
そして今日のようにさっきまで快晴だったのに、大雨にあったり、また
家についた途端ピタリと雨がやんだりという目に遭うときは必ず
「おいおい、ちょっとあんさん、あきませんよ・・それは間違ってますよ。」
というお知らせであることが多いのだ。
てんてんは考えた。
『う~ん、何か悪いことしでかしたかなぁ?』 『誰かにマイナスの感情とか持ったかな?』
いろいろとさっきまでの自分の行動、言動を振り返ってみた、
昔のてんてんは例えば、誰かに対してとてもマイナスな感情を持ったとする。
そしたらだいたいその日から3日後~5日後に痛い目にあったり、
その他エライ目にあったりすることが多かったのでなかなか自分で
どんなマイナスを持ってしまったのか、何をしでかしてしまったのか
思い出すまでに時間がかかることがとても多かったのだ。
しかし最近のてんてんの場合とにかく事が起こるのが「早い」のだ。
なにかマイナスなことをしでかしたり、マイナスな感情を持つだけで
その後すぐに容赦なくエライ目に遭うことがほとんどなのだ。
だからすぐに気づくのだった。そしてすぐに「ごめんなさ~~い!!」と
謝らなくてはならなくなるのだった。
そして今日もすぐにわかった。
『そうだ・・あのバスを待っている時だ・・。』
てんてんは普段車で移動することが多く、バスにほとんど乗らない。
今日、てんてんがバス停に到着したときてんてんの前に2人の人がバスを待っていた。
そしててんてんはその2人の反対側のほうでちょっと離れた位置でバスを待った。
しばらくぼーーっとしているうちに気が付くとたくさんの人達がきちんと列を作って
並んでいるではないか!
てんてんだけがぽつり1人だけ反対側にいたのだった。
そしてこう思ってしまった。
『今さら最後尾には並べないよ。最後尾に並んだら絶対座れないし・・。』
『大丈夫よ~常識のある人だったらてんてんが先にバスを待っていたこと
わかってるはずだろうし、絶対てんてんに先を譲ってくれるよ~』
『絶対、譲ってくれるよ~絶対絶対譲ってくれるよ~絶対絶対絶対譲ってくれるがずだよ~』
『絶対譲ってよね!!』(そんなに座りたいのか!)
『全く関西の人達って(自分も関西人のクセに・・)思いやりが足りない人おおいもんね。』
(ごめんね~~もちろんすべての人じゃないで~す。ごくごくわずかな人~す。)
『レジなんかでもさぁ~新しいレジが開いた瞬間にわれさきに!という感じで先に待って
いる人にどうぞ~って譲ることもしないで一目散にいくしさ・・トイレとかでも
人が待っていても平気で横はいりするおばちゃんとかいるしさ~、車とかでも
なかなか譲ってくれないしさ~』とてんてんの頭の中はマイナスモードでいっぱい
になってしまったのだ。
自分が列に並ぶことを知らないでいたくせに自分のことは棚にあげて
そんなこわぁ~い想いを3番目以降に並んでいた人達に向けてしまったのだ。
でもいざバスがきたとき・・・
ちゃ~んと、3番目の人はてんてんに先を譲ってくださったのだった。
ここからがまたまずかった・・・。最悪のおばちゃんてんてんのままだったのだ。
『当然よね~』といった感じで「ありがとうございますぅ~」の一言も言わずに
バスに乗り込んでしまったのだぁ・・。あちゃぁ~
そりゃぁ~まずいよね・・・。
人として誰よりてんてんこそが思いやりがないおばちゃんの中のおばちゃんだよね。
だから突然の豪雨とあられに思いっきり打たれる必要があったのだわぁ~。
『ごめんなさ~い。3番目以降に並んでいらした方達、本当に申し訳ございませんでした~』
「わたくしが・・・このふくしょうのりこがわるぅ~ございましたぁぁ~~」
とお家から深々と謝らせていただいた。
ひさびさの「エライ目体験」だった。
えらい目・・といえば、今てんてんの大切なお友達がちょっぴりエライ目に遭って
元気を失っている。
普段彼女とはDVDや映画の話、ネットショッピングの話、おいしいもんの話、
次はどんな髪型にしよかぁ~なんてごくごく普通の楽しい会話をすることが多い。
でもいつもなにげない会話しかしないのだけど彼女の可愛いキュ~トな性格が
てんてんは大好きなのだった。
てんてんより小柄な彼女はまるでブリキのおもちゃのようにちょこちょこ歩いて、
いつもちょこちょこと可愛らしく笑っている。
そんな彼女が元気を失ってしまっているのだった。
今日行った阪急ミューの本屋さんで一冊の本を手にとった。
てんてんはその本に釘付けとなり一気に最初から最後まで立ち読みしてしまったのだ。
なぜならほとんど文字が書いていなかったから・・。あは。
てんてんは本を読むのが苦手なのだ。
全く嫌いというわけではないけれど、読める本というのは限られていた。
1.文字が大きいこと
2.行間がしっかり空いていること。
3.意味がわかるもの。難しい言葉を使わずわかりやすいこと。
(てんてんは読解力がほとんどないのだ。)
そんな本しか本当に読めないのだ。
けれどそんなてんてんの欲求をまるで察してくれているかのように
そういう本ばかりをうまくピックアップしてくれていて探しやすくディスプレイしてあるのが
阪急ミューんの本屋さんなのだ。
そしてさっき書いたその本をぱらぱらと見ているうちに
元気をなくしているお友達の顔が浮かんだ・・。
「この本・・彼女にプレゼントしたいなぁ~ちょっと一息つけるかも・・。」
見ているだけでなんだ身体の力がす~~っと抜けていく感じがする。
「ま!いっかぁ~」って気持ちにちょっとくらいなれそうな気がする。
人は大変な出来事のまっただ中にいるとついつい頭の中でそのことが
ずっとはなれずグルグルと考え込んでしまいがちになる。
考えているうちにさっきのバス停のてんてんじゃないけれど勝手な妄想が
浮かんできたりして、またその妄想が妄想を呼び、不安、心配、恐れそして怒りという
感情を強く引き出し更に心が大変になってしまうことが多いのだ。
こうなってしまうと事態はどんどん悪化してしまう。
ぐるぐる怪獣のおもうツボにはまってしまうのだ。
だからこそこういうとき、ちょっと頭をふって考えるのをやめて新鮮な空気を
頭に入れてあげることがとっても大切~。
精油を使って呼吸するのもいいよね~。
気分転換にどこかにでかけてみるのもいいよね~。
とにかくなんでもいいからぐるぐる怪獣に負けないで、気持ちを切り替える!
今日思わず手にとってしまったその本はなんだか今の彼女に是非
見てもらいたいなぁ~って思った。
瞬間かもしれないけれど、頭がふにゃぁふにゃぁ~ってなったらいいなぁ~って・・。
失うものなんてなにもない。
仮に失った・・と思うかもしれないけれどその失ったものの裏側には
それと同じくらいの・・いえ・・それ以上に得るものがたくさ~~~んあると思うんだぁ~。
きっとこのことも彼女はちゃんとどこかでわかってる。
けどやっぱり渦中にいると怖くなることだってあるよね。
でも大丈夫だよ!
あなたがそこまで決断しているのなら・・・。
自分を信じて・・・あなたのそのまっすぐな意思をつらぬいていけばいい。
いったんリセットしてゼロにして、全てを手放してまたゼロからスタートすればいい。
命さえあれば、なんだってできるものね。
そして・・あなたは一人じゃないものね。
あなたの可愛い笑顔がもどりますように・・・。
あなたが元気になりますように・・・。
お顔と頭がふにゃぁ~ってなりますように・・・。
そしてまたいっぱい楽しいDVDの話やネットショッピングの話しようね~。
ファイト~~なのだぁ~~~。