先日、生徒さんからまたおもしろい?けどご本人にとっては
大変な体験談を聴かせていただいた。
「先生~、この間朝起きてとってもお天気がよかったから久しぶりに○○年前に
買ったピンク色のジャケットを着て出かけたんです。ちょっと派手かな~?と思いつつも
まぁいいや~って思って出かけたら、突然心斎橋のあたりで知らない男の人が後ろから
近づいてきて、「おい!そこのお○はん!なにピンクに服着て歩いとんね!」といきなり
怒鳴られたんです。もう~怖いやら、恥ずかしいやら・・。
だって、ピンクの服を着ているのは私しかいいひんから・・。
それでもその人はずーーーっとひたすらおっかけてきて、
「なんでピンクの服着とんね!!」と言い続けられたんです~。
ほんとに怖かったので、絶対目を合さないように・・・・
アロマで自分が送ったものしか返ってこないと習ったからとりあえず心の中で
なんかわからんけど「ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい」と言いながら
足早に歩いて行ったら、随分長い間つきまとわれたんですけど
知らない間にどこかにいなくならはったんです・・。
先生?これっていったいどういうことなんでしょう?私、なんかしたかなぁ~?」って・・。
てんてんはちょっぴりだけど理由がわかったような気がした。
きっとそのおじさんは今、「幸せ」とは程遠い状況にいらっしゃったのではないかと・・。
ピンク色というのはイコール幸せ色。
人って時に自分が不幸な出来事の渦中にいると、人が幸せそ~にしていたり
元気に笑っている姿をみたり、元気に挨拶されたりすると、イライラしてしまったり、
してしまうものなのかもしれない。
人の幸せを素直に喜べないこともある。
きっとおじさんは幸せ色のお洋服を着た彼女を見て、なにかに反応してしまったのだろう。
そういえば、私の親戚の人からも同じようなことを聴いたことがある。
彼はどんな場所でもムードメーカー的存在でどんな人からも好かれる性格なのだった。
そんな彼が職場で朝、「おはようございま~す!」と元気に入っていったら
上司の方から、「お前!ワシを威嚇しとんのか!」といきなり怒鳴られたそうな・・。
その後も仕事が始まる前のラジオ体操でいつものように元気よく
手を振り、足を振り体操していたら、またもや「ワシを威嚇するな!」と
怒られてしまったらしい。彼は本当にあっさりとした性格なので、その場では唖然と
してたものの、『きっと上司の人もなにか嫌なことがあったんだろうなぁ~』と
その後は気にしないようにしたそうだ。
これは人間の「性」(さが)なのだけど、時に人は人の幸せを妬んだり、
人の幸せを素直に一緒に喜べなかったりすることもある。
てんてんだって、かつては正直そういうこともあった。
もちろんあからさまに態度に出したり、言葉に出したりはしないけど、
お友達が素敵なお家を建てられたりしたら「いいなぁ~うらやましいなぁ~」と
言いながらも心の奥底でちょっぴり妬みの想いを持ったこともあった。
けれどいつしか思ったんだぁ~~。やっぱりそういう妬みの感情って切ないよね。
そういった感情を持つ自分自身の心がとっても悲しかっった。
人の幸せを素直に喜んであげられない小さい自分が嫌だった。
だからてんてんは思った。
人を羨ましい~~と妬んだりすることのないように、自分がもっともっと幸せに
なろう~って・・。
きっと幸せな人は人を妬んだりしないと思うから・・。
ううん、、、きっと本当はてんてんも充分すぎるぐらい幸せだったんだと思う。
けれど自分の幸せに気付いていなかっただけなんだよね。
自分がどれだけ恵まれた環境にあるのか全く感謝がなかった。
もっと・・こうなりたい!もっと・・ああなりたい!!と夢を描くことは全然かまわないけれど
この想いが度をこすとやっぱり「欲」以外のなにものでもない。
なんでも「欲しい!欲しい!」と思っている間はきっと手にできないのかもしれないね。
「足るを知る」という言葉・・。
夫が意味を教えてくれた。
あるがままの今の自分の与えられた環境に感謝している人というのは
とても謙虚な人なのだと・・。だからまた準備ができたときに必要なものが
自然に手に入っていくのだと・・。
逆に今の与えられた環境にいつも不満を抱いている人はきっと欲しかった「何か」を
手にしたとしても又次の何かを手にいれたくなってしまうのだろう。
そんな欲は限界がなく延々と続くんだね。
物質面だけじゃないよ。
自分のあるがままの姿や性格を愛せない人・・・
「もっとこうなりたい!ああなりたい!」と必要以上に思うことも又「欲」なんだね。
どれだけがんばってもがんばった自分に満足できない。
いつまでたっても自分に「まだまだだめ!」ってダメだしばかり・・。
知らぬ間に自分にも人にも厳しい人になってしまうね。
人の幸せを心から共に喜べるように・・心から願えるようになりたいから・・
(てんてんは随分そうなれてきたよ。)
自分の今の幸せをしっかり感じていたいし、
自分のあるがままを「がんばってるね~」って誰より
自分を応援してあげたいと思ってま~す。