αステーションを常時聴いていると、ついついCDを買う枚数が増えてしまう。
先日も浜松本校の研修会に出席するため、朝京都駅まで車を走らせて
いる中でとても心地の良いギターの音色が流れてきて思わず聴き入ってしまった。
まるで静寂な森の中にいるかのようなその優しい音色に
京都市内を車で走っていることさえも忘れてしまうほどだった。
αステーションのHPではその音楽が流れた時間帯さえ思えておけば、あとで検索して
ミュージシャンの名前や曲名がすぐにわかるようになっているのでとても便利だ。
物覚えの悪いてんてんはどうも人の名前を覚えるのが苦手なので、こういったときは
必ず時間帯だけ覚えておくのだった。
そしてやっぱりすぐにCDをGETしてしまった。
「大萩康司」さんというクラシックギタリストのNEWアルバム。
ビートルズの曲や、曲名は知らないけれど一度はどこかで聴いたことのある
馴染みのある曲ばかりなのでとても聴きやすかった。
最近、カフェでお茶をしていても、またラジオから流れてくる音楽にしても
今までにないほどギターの音に惹かれてしまう。
こういった静かな優しいギターの音色は朝晩のリラックスタイムに更なる
幸せのエッセンスをプラスしてくれる。
音楽もまたアロマセラピーやクリスタルセラピーとはきってもきりはなせない
とても大切な癒しのツールなのだ。
ヒーリングミュージックは私達がさせていただくセラピーを更に深いものへと
導いてくれる。
精油の香=植物の香を嗅いで昔の懐かしい想いが蘇るのと同じように
音楽もまた忘れかけていた遠い記憶を鮮明に蘇らせてくれることがある。
先日もちょうど研究課のミュージックセラピーのレッスンをしていたときに
1枚のCDを探していたらたまたま、まゆっちを出産したての頃よく聴いていた
懐かしいCDが出てきたのだった。
あまりに懐かしくて、レッスン中だったけど生徒さんの了承を得てかけさせてもらった。
タイトルは「ほ~ら泣きやんだ!すやすやねんね編」
産婦人科の先生がプロデュースされたというそのCDは赤ちゃんがお母さんの
お腹の中で聴いているような音に仕上げられていた。
そのCDを聴いた途端、まゆっちを出産したての頃の懐かしい札幌の住まいの
映像が脳裏にくっきりと浮かんだ。
午後の窓からふりそそぐ光・・・窓から見えた藻岩山・・・家の前を走る車の音・・・
家具の配置・・・そして当時の空気の臭い・・そのどれもがあまりにもリアルに思い出された。
・・・と同時に初めての子育てで不安もいっぱい、自分が親になったとまどい、、
だけどせっせとわからないなりにも一生懸命子供と関わっている自分の姿を
思い出し、生徒さんには背を向けていたのでバレていなかったと思うけれど
涙が滲んでしまった。
まゆっちを寝かしつける為に購入したそのCDだったけど、実はてんてんこそが
2曲目を聴いてる最中に必ず深い眠りの中に入ってしまっていた。
だから実は今でも3曲目以降どんな曲が入っているのか知らないのだ。
小学校1年生から高校2年生までエレクトーンを習っていたてんてんは幼い頃から
常に音楽がそばにあった。
昔からハードロックやその他激しい音楽は苦手だったけどそれ以外の音楽は
ジャンルを問わず聴いていた。歌を唄うことも大好きだった。
キャンディーズごっこ、ピンクレディごっこ本当によくやったなぁ~。
一番最初に自分のお小遣いで買ったレコードは「サーカス」の「アメリカンフィーリング」
というレコードだったように思う。
その次に買ったのが「氷雨」
そういえば、中学校2年のとき最後の音楽の授業でグループを組んでもいいし、
また度胸のある人は1人でもいいので自分の好きな歌をみんなの前で歌う・・という
課題がでた。
その時、てんてんは友達と2人でこの「氷雨」を熱唱した。
「飲ませて~ください~もうすこし~~♪」
(てんてんのアロマの師匠もこの氷雨が好きなようだ。やっぱり師弟は似るのか?)
学校の先生はなんて思っていただろう?
今でも歌詞なしで全部歌えるわ。懐かしいなぁ~~。
そしてやっぱり音楽の一番の思い出といえば先日ブログにもちょこっと書いた
中学3年生から始めたバンド。
ある日突然「かきちゃん」という音楽好きの男子から
「一緒にバンドやらへんかぁ?」とお声がかかった。
そういうのが好きなてんてんはすぐに話にのり、あと「あきべぇ」・「あっちゃん」・「ちこ」
という音楽好きの友達を誘って男子2人、女子3人でのバンドを結成したのだった。
なんのバンドをやっていたかというと「Y.M.O」のコピーバンド。
本当にあの日々は最高に楽しかったなぁ~~。
バンドを組もう!と声をかけてくれた「かきちゃん」という男子は中学3年とは思えないほど
プロ級でドラムが上手だった。
本当にそれがラッキーだったと思うのだけど、彼の指導の元中学3年しては
かなりいい感じのバンドだったように思う。
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実はかきちゃんは今、プロの音楽プロデューサーとして活躍しているのだ。
「さ~らりとしたうめしゅ~♪」 「ゴンゴンゴン太のささみじゃ~き~♪」
「べんきょうしまっせひっこしのさかい~♪」は彼の作曲なのだ。
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通常の楽譜が出ているものではなくて、Y.M.Oのライブで演奏された
編曲されたものをやりたかった私達は自分のパートを毎日とせっせと耳コピした。
Y.M.Oといえばシンセサイザー。
けれど当時中学3年生のてんてん達にとってシンセサイザーを買うなんて高嶺の花。
Y.M.Oが使っているシンセサイザーなんて本当にすごいからね。
でもシンセがないとやっぱりY.M.Oはできないので男子「かきちゃん」と「あっちゃん」が
とっても可愛らしい小さな小さなシンセサイザーを2台購入してくれたのだ。
機種はたしか「CS10」とかいうのだったように思う。
そんな小さなおもちゃのようなシンセでもアンプにつなげるとかっこいいベース音が
出たりして、てんてん達は大興奮だった。
毎日毎日、勉強なんかほったらかしで親達の心配をよそにバンド活動に励んだ。
活動場所は長岡天神の「十字屋」と物集女にある「池本楽器」
中学校生活前半とっても暗かったてんてんの生活に光が差した1年だった。
一生懸命練習して、なかなかいい感じに仕上がってしまったため、
「誰かに聞いてほしい!」という強い願望が仲間の間で芽生えはじめた。
今では中学生でもあたりまえのようにバンドを組んでいるご時勢だけれどてんてん達が
中学生の時はまだ珍しいほうだった。
昔から熱かったてんてん達は年が開けた2月に自分達の担任の先生に
卒業までに体育館でみんなの前で是非披露させてほしいと懇願した。
担任の先生の一存では決められないため、校長先生にまでお話がいってしまった。
もう、みんなでこぶしを握り締めて祈った。
数日後担任の先生にバンドメンバーが呼び出された。
(ドキドキドキ・・・)
西京極中学校初、「3年生を送る会」という会を開いてくださるということになり、
そしてその場で演奏をしてもいいことを許可くださったのだ~~!!
わ~~~い!!
メンバー全員飛び上がって喜んだ。
当日まで他の生徒達はもちろん、他の学年の子達も誰一人この企画を知らなかったのだ。
「いったい3年生を送る会ってなにするんやろ?」ってみんな不思議そうだった。
そして当日、お決まりの校長先生のお話や卒業生、在校生代表の子達のお話が
終わるといよいよてんてん達の出番。
実は照明なんかはこの企画を知っている先生達が全部やってくださったのだ。
緞帳が下がっている中、舞台ではせっせと準備にとりかかる。
時折ドラムの音や、シンセの音がなる中、他の生徒達が「なんや!なんや!」と
ざわめきはじめた。
てんてん達の興奮もどんどん増していった。
そしてブザー音・・・「ブーーーーーーーーーーーーーーーーー」
緞帳は下がったまま、シンセのベース音だけが体育館に鳴り響く。
「東風」というめっちゃベースがかっこいい曲。
少しづつ上がる緞帳・・・。
生徒達のうわぁ!!!!!!という大歓声!
最高!!!!カ・イ・カ~~~~ン。
てんてん達も全校生徒ものりのりだった。
中には感動して泣いてくれている子達もいた。
先生達も精一杯手拍子をしてくださっている。
「東風」 「コズミックサーフィン」 「ライディーン」 「ビハインドザマスク」の4曲を
演奏し終えた後、いったん緞帳が下がる。
「アンコール!アンコール!!」の大合唱。
きゃぁ~かっこいいい~~スターみたい~~。
アンコール曲は・・・・
ジャンルは全然違うのだけど金八先生の「贈る言葉」を用意していたのだ。
会場のみんなが一体となっての大合唱。
校長先生が泣いてくれていた。
舞台が終わってからもたくさんの友達や違うクラスの子達がかけつけてくれた。
「すご~い!!かっこよかったよ~!!」
「こんなんできるなんて知らなかった~~!!」
先生達も口々に「よかった~!!」と声をかけてくださった。
そう・・・いつか又書く機会があったら書くけれど、中学校1、2年・・・
てんてんは学校になじめなかったのだ。
バンドを始めるまで学校に行くのがとっても辛かった。
そんなてんてんに生きる喜びと光を注いでくれたのがこのバンド活動だった。
今でも忘れられない大切な大切な心が震えるほどの思い出・・・。
みんなもそうだろうけど、こうやって人は音楽と共にその時代を生き今もなお
当時の音楽を聴くとその頃の思い出が鮮明に蘇るほど「音」と「記憶」は深い関わりが
あるんだね。
てんてんにはまだまだい~~~っぱい、思い出の曲があります。
みなさんはどんな思い出の曲がありますか?
また初めて買ったレコード?古い?CDはなんですか?
是非またよかったら教えてね。