行く月来る月

１１月はそそくさと行き過ぎ、
１２月がせかせかとやって来た。

毎年、クリスマスイルミネーションを飾るお宅の、
その点灯が昨夜から始まった。　
窓越しから眺めて、巡る季節を感じる。

一年は、誰の上にも平等に３６５日あるけれど、
早いと感じたり遅いと感じたりするのは、
考えてみると何だか不思議だ。

悲しい出来事、楽しい出来事、そんな形有る日常の有様や、
人それぞれの、物事の感じ方、気持ちの持ち様など、
形のない不確かなものにも左右され、

一年はアッという間とか、歳をとると早く感じるとか、
嫌なことばかりで長く感じ、早く過ぎればいいと思ったとか。

１２月になると又人々は、自分の一年を振り返り、
ああだこうだ思いを巡らし、大抵の人はマァマァ「平穏無事」だったとして良しとするのだろう。

自分の一年も又、平凡だったと・・・有り難いと・・・そう思わないと。