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    小さなちいさな一輪挿しに 陶土でつくることに 心惹かれています

想い。

2024-11-10 | 陶芸


窯が壊れた
もう辞めようかな作陶…。
このごろは何かにつけ
すぐそんな風に考えてしまう。

辞めようかな…
…いや、頑張る!

そんな思考の繰り返し。

辞める理由はいくらでもある。
続ける理由はすぐに見失う。

空を見上げると
月がキラキラ輝いてきれいだなぁ。

本当はどうしたいのかなぁ〜私。



壊れたのは小さい窯1号。
かれこれ15年の長い付き合い。
5年前に熱線交換をしてから
素焼き専門で焼成していたので
熱線はピカピカで傷みもなく見える。
本焼きもしていた頃は
飛び出てグニョグニョになっていたから。

素焼き用の小さい窯を新たに買う?
本焼き専門の窯で素焼きもすることにする?
傷みが早まり寿命が縮むのは必至だけど…。
本焼き窯の寿命と共にフェイドアウト?
マイナス思考に埋もれそうになる…

これから納品が続くというのに
突然起こる窯の故障に頭は真っ白。

考えはまとまらないまま
修理の依頼の電話をしてみる
いつ修理に来てもらえるのか…
こんなサビだらけの窯を
果たして修理なんてできるものなのか…。



ところが
「いま釧路に居ますよ」と!
「遅くなっても見に行きますよ」と!
あり得ない。
あり得ない。
この頃は
釧路まで来るのは年に一度か二度とのこと。
このタイミングで釧路に?
まさに奇跡!



窯の裏側はこんな状態。
崩れ落ちそうにサビ・サビ・サビ。
あ〜
左の一番上の熱線が切れてしまってる。

「熱線の交換でまだまだ使えますよ」と!
うそ。
まじ?
めっちゃ嬉しい。

札幌から熱線を送ってもらい
(宅配便で1日かかる)
翌々日に受取り
交換してもらえることに。

たまたまその日にも1件修理があり
その後に直しに来てくださると。

1件目の修理の後、札幌に帰る予定のところ
私の窯の修理までしてくれて
予定が狂ってしまいましたよね。

急なお願いにも関わらず
真摯に対応をしてくださる
札幌陶芸 中村さん
本当にありがとうございました。
あなたはまさに救世主。

窯の修理だけではなく
ぐだぐだの私の心(頭?)まで
メンテナンス…
本当にありがたい。



無事素焼きの窯入れをしました。



サビだらけの小さな窯くん。
君は私だね。
まだもう少し頑張れるってことかな。



さあ
焼き上がりを見に工房へ行くとしよう。







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