そこが、
とっても近くて
あまりにも遠いから
距離を測りながら
声を聞いたら
きっと泣いてしまうから
*CHICを流しながら、お夕飯の支度 . . . 本文を読む
投げられた礫は、
深く深く沈んでいく。
深く沈み、
底のない沼の中に。
底に着くことのない礫は、
行き場所を失い、
ゆっくりゆっくりと沈みながら、
沼の中の汚泥を含んでいく。
大きくなるわけでも、
小さくなるわけでもなく、
だた汚泥を含む。
絡みつく藻のように。
そして、変わらない大きさを保ちながら、
沈む速度をさらに緩めながら、
重さだけが増す。
深く、底の見えないにごった沼は、
いつ . . . 本文を読む