P.S.

どうしようもないことなのかもしれない、
そんなひとつのことでも、自分の無力さを恥じて、
不甲斐なさに憤りを感じ、自分自身への怒りで全身を震わせる。
そんなあなた。


毎日毎日、こんなに話をしたことがないほどに、
あなたと時間お許す限り話をする。
その日にあったこと、
思ったこと、
楽しかったこと、
悲しかったこと、
つらかったこと、
おもしろかったこと、
家族のこと、
お互いのこと、
様々な話をする。

笑いながら、
眉間にしわを寄せながら、
時には涙をながしながら。

おなじ時間をすごす。



自分を責めて涙するあなた。
私の言葉は、また迷子になる。
せめて、あなたのその腕の中に入って、
あなたの涙をふけたらいいのに。

あなたの悲しみを、
その背中に頬を押し当てて、
一緒に涙することができたらいいのに。


自分のことでは、決して泣かないあなた。
自分の不甲斐なさに、悔しくて悔しくて泣いてしまうあなた。

そばにいたい。



P.S. そんなあなただから好き。