上段左から 花 ・ 輝 ・ 海聖翔 5年生
下段左から 暢彦 ・ アドア ・ ひなた 6年生
大竹です。本日は高学年の油絵をご紹介させて頂きます。高学年になってくると絵具の使い方も上手くなり、描写力もグンと上がってくるので「これが小学生?!ま、負けた…!」とガックリ膝をついてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?かくいう私も「こんなに上手いんじゃ、もしかして先生はお役御免なのでは?!」と冷汗をかいております。
5年生から
花 ‐ 柔らかで繊細、触ったら崩れてしまいそうな儚さをも感じる作品。花弁の輪郭がぼんやりと浮かび上がる様な描き方が美しいですね。背景の色も下地の上から別の色を塗った後、さらに別の色を塗り重ねているのでしょうか?シンプルながら深みのある色合いです。
輝 ‐ 黒の背景の上に朱色と黄色がバンと浮かび上がる、モチーフも相まって力強い印象を与えます。絶妙な構図の切り取り方や龍の表情の描き方を見ていると、これからもっと上手くなっていくのだろうと伸びしろを感じられずにはいられませんね。自分の好きなものをどんどん描いていって欲しいです。
海聖翔 ‐ 色の組み合わせと筆使いが非常に魅力的ですね。色のパズルピースを組み合わせた様な描き方は、我々大人が描こうと思っても中々マネ出来ないセンスだと思います。メインの花は筆跡を大きく、背景は暗めの色で筆跡をあまり残さず描くやり方もお見事です。
6年生
暢彦 ‐ メインの虫を目立たせるために背景を何度も塗り替え思考錯誤した作品。ツヤッツヤの鞘翅はまるで宝石の様です。虫、木、背景とそれぞれ塗り方を変えている事で手前から奥までの奥行きも表現されています。色も絵具の色そのままではなく、しっかりと混色して作られているので絵全体に深みがありますね。
アドア ‐ 草木の緑と川の青色が癒されますね〜揺らいでいる水面の描写はもうため息が出てしまいますね。作者自身がこの風景に一番魅力を感じた部分なのでしょう、鑑賞する人にもそれがよく伝わってきます。全ての色が調和して画面全体の清涼感、川辺の涼しげな気温まで感じられます。
ひなた ‐ 一目で高学年の作品と分かる、観察力と技術が発揮されていますね。中高生の作品の中にあっても違和感がないと思います。レッサーパンダの毛並みの色合いも細かく追っており、また周りの紅葉も少しくすんだ色味で作っているのが素晴らしいですね。描写だけではなく、色を作る技術も卓越しています。
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