スタッフの三屋です。
皆さんは、壁のコンセントは交換されていますでしょうか。
たかだか100V60Hz(50Hz)を伝送して、音楽の信号が乗っているわけでもないので、オーディオ機器の電源を取っている大元のコンセント通称 “壁コン” を交換しても、音は大して変わらないと思われている方も多いと思いますが、この部分が電源を供給しているいわば、オーディオ機器にとってはエネルギー源になるのでとても重要になってきます。
では、何故壁コンを交換すると音が良くなるのか。決してこんな小さくて単純な構造のもので商用電源に乗ってきているノイズを取っているわけではありません。結局はピンケーブルやスピーカーケーブルと同じで、使用している素材やメッキの種類やグレードの差が電源の段階でも音の差として出るからなのです。
接点の部分に使用している素材やメッキの差、それ以外の部分に使用している樹脂の品質の差も音の差として現れます。あとはクライオ処理等の物性処理が施してあるかどうかでも変わってきます。論理的な話しでは、接点の部分の接触抵抗の値が高いか低いかでも変わってくるはずです。ただオーディオの世界は数値が全てではなく楽器的な要素もあるので、接触抵抗の値が低ければ音が良いとは限りません。
電源に関する面白い話しとしましては、自己責任になりますが、切り売りのスピーカーケーブルに市販の電源プラグを付けて音を聴くと、見事にスピーカーケーブルとして使用したときの音が、電源ケーブルとして使用したときにも同じ音になります。
電源の段階であってもそれだけ音色や音質に大きく影響していることがわかります。ですから当然、壁コンや電源タップでも音は変わってきます。
この“壁コン”ですが、色々なメーカーから沢山の種類の商品が発売されています。以前も述べさせて頂きましたが、オーディオのアクセサリーで色付けすることはお薦めしません。あくまでも音色を決めるのはオーディオ機器の方で、アクセサリーはその機器の潜在能力を引き出して音のクオリティを上げるのがファインチューニングだと思います。ましてや壁コンの部分は一度交換してしまうと、なかなか次に交換する機会はないと思いますので、チョイスは重要になってきます。
本当に良いものを使うと、驚くほど音の透明度が上がり倍音も伸び、エネルギー量も増え静けさも出てきて良いことずくめです。
壁コンの交換は、オーディオのチューニングとしてはかなり上流の部分になり、音の変化量も大きいのでコストパフォーマンスも高くてお薦めです。壁コンのグレードUPをお考えの方や、交換に関することは是非お気軽にご相談下さい。