海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

『属国』を読む

2008-09-28 18:50:14 | 読書/書評
 最近読んだ本の一つに、ガバン・マコーマック『属国 米国の抱擁とアジアの孤立』(凱風社)がある。題名の「属国」とは日本国家を指す。日本の戦後史や現在の状況を日米関係を中心に分析し、批評した本である。腑に落ちるところの多い、示唆に富む内容だった。  冒頭の「日本語版への序 日本はアメリカの属国なのか」で著者は、以下のように「属国」を定義している。  〈わたしが属国というとき、初めて国民国家の主権と独 . . . 本文を読む
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