海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

じゅうるくにち(ぐそーそーがち)

2015-03-06 23:38:05 | 生活・文化
 6日は旧の16日(じゅうるくにち)だった。ぐそー(あの世)では正月を迎えるということで、沖縄では墓を掃除して花を生け、仏壇にご馳走や餅を供える。午後から今帰仁村に帰って、父方と母方の二ヵ所の墓を掃除してきた。  沖縄の墓といえば亀甲墓や破風墓が知られているが、戦前まで石造りの立派な墓を持てたのは、旧士族や金持ちの家くらいで、やんばるの貧しい民百姓は森や海岸、河口などの崖の下を掘り抜いて墓を造っ . . . 本文を読む