海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

「地を這う声のために」第7回の3

2024-08-21 10:13:41 | 米軍・自衛隊・基地問題
 一方で、米軍の那覇空港使用に向けて外堀を埋める策動が進められている。先に触れた「国家安全保障戦略」に基づき、2023年8月25日に「総合的な防衛体制の強化に資する研究開発及び公共インフラ整備に関する関係閣僚会議」が開かれた。その場では「公共インフラ整備」に関し〈自衛隊・海上保安庁の活動上のニーズ〉として次のような議論がなされている。 〈自衛隊及び海上保安庁は、安全保障環境を踏まえ、必要な場合、 . . . 本文を読む

「地を這う声のために」第7回の2

2024-08-21 10:05:38 | 米軍・自衛隊・基地問題
 今年1月10日の午後12時16分頃、大浦湾の海上ヤード建設予定海域で、ランプウェイ台船・第八十八ひなた号に積まれた石材が、船上のショベルカー2台によって海中に投下された。当初示されていた12日から前倒しして、日本政府・防衛省は大浦湾側での工事を開始した。これから9年3ヶ月かけて埋め立て工事と滑走路などの建設を行い、米軍に引き渡すまで12年を要するという。  しかし、最深で海面から90メートルと . . . 本文を読む

「地を這う声のために」第7回の1

2024-08-21 10:02:18 | 米軍・自衛隊・基地問題
 以下に紹介する文章は、『越境広場』13号(2024年4月28日発行)に掲載された「地を這う声のために」第7回です。3回に分けて本ブログに載せます。    2024年は元旦から能登半島地震が発生し、翌2日には羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突事故を起こすなど、激動の1年となることを予感させる事態が続いている。  沖縄から見れば、その事態は昨年末の辺野古新基地建設をめぐる国 . . . 本文を読む