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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

ハーウガミ

2021-06-14 23:07:30 | 生活・文化

 14日(月)は旧暦5月5日(グンガチグニチ)で、父方の祖父の出身である旧岸本(キシムトゥ)の人たちが使っていたヤナジガーで、ハーウガミ(泉拝み)を行った。

 昨日、今日と雨が降り、草刈り作業が大変だったが、どうにか今年も行うことができた。私が子どもの頃は大勢の人が集まったというが、今年は私一人で草刈りをし、酒や花米などの供え物をして、火をつけない線香を置いて手を合わせた。

 ヤンバルの古い信仰も消えつつある。子どもの頃からこういう行事に参加していれば、自然の中に神を感じる感性も育まれるのだが…。私が年に一度来なくなれば、このハーも草に埋もれたままになり、そこを使った人々の歴史とともに忘れ去られていくのだろう。

 母方の祖父母が使っていた上原(ウイボロ)の水汲み場は、草が茂って近づけないので、その方向に向かって供え物をし、手を合わせた。

 


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