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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

シマ言葉の日

2008-09-19 23:47:51 | しまくとぅば
M:昨日18日や「シマ言葉の日」えったんばーえっしが、あんすか盛り上がとぅぬぐとぅやねんたさーやー。
S:行政があびたとぅりち、簡単にシマ言葉ぬちからりぬむぬやあらんとぅや。めーなちぬ生活ぬ中じシマ言葉使いぬ機会ぬねんねーや、ちゃっさ呼びかきてぃん若せーしたーが習てぃまーりいうぬ気持ちにやならんばーらんな。
M:実用性考えーりば、シマ言葉習いしよか英語習いしましり思いぬちゅーがるまんどぅがはじえっとぅや。生活範囲ぬ拡大しち、マスメディアぬん発達しち、シマ言葉じコミュニケーションとぅいぬ機会ぬいけらくなってぃ、また、都会ないしんでーあまくまから来ーぬちゅーぬまんちゃーなてぃ、ゆぬシマンチュりいうぬ意識ん生まりぐるせーとぅや。
S:わったー世代や復帰運動ぬ中じ「標準語励行運動」あたてーぬ世代えっとぅよ、うりじシマ言葉話しゆさんくなってーしたん、まんどぅんばーてー。男生徒や先生がちゃっさ言いしきてぃん聞かんぐとぅ、方言ちかたっくたんばーえっしが、女生徒や先生たーが言うし聞くとぅや、シマ言葉ちけーゆさんくなっとぅんばーよ。母親がシマ言葉ちけーゆさんばーえっとぅ、文字通りシマ言葉が「母語」とぅしち消滅しちいじゅんばーえっさ。
M:言葉が消滅しーば文化創造に与いぬ影響ぬんまぎせーとぅや、何とか残さんねーならんばーえっしが。
S:うぬ気持ちやちゃっさんぬちゅーぬ持っちゅとぅ、「シマ言葉の日」りいうしん設定さっとぅんばーえっしが、現実やどぅく厳しいなてぃや。我んぬん小説じ、どぅーぬシマぬ言葉ちかたいしちゅんばーえっしが、うり読でぃちゃぬあたいぬちゅーぬ理解ないがりいうしや、否応なく直面すーぬ問題えんばーて。ほとんどぬちゅーぬ理解ならーぬ言葉じ小説書ち、うぬ作品にちゃんねーぬ意味ぬ有いが?あんち問ーらりねー、ぬーりいれーるがりいうぬ問題えんばーえさ。実験小説とぃしちぬ意味や有いてぃん、結局や自己満足じ終わーりやさんがや、りいうぬ気持ちぬんすんばーよ。
M:作品とぅしちシマ言葉中心に表現しーねー、いざ発表さーり思てぃん、ヤマトゥぬ文芸雑誌にやまず無理えんや。ヤマトゥンチューが読でぃん理解ないぬあたいぬ妥協的な表現さんねー通用さんばーえっとぅや。
S:表現上ぬ制約が有いとぅ工夫ぬん必要なてぃ、独自ぬ文体ぬ生まーりぬ側面ぬん有いとぅや、むるがむるダメりいうぬわけやあらんしが、シマ言葉ぬ要素ちゅーみらーり思いねーや、個人誌かブログじ発表するしかねんがはじや。
M:うり考えーりばブログがでぃきたんでぃいうしやまぎせーさーや。うぬ会話えってぃん、シマ言葉ちかてぃん簡単に公表なんばーえっとぅ。
S:ブログんいい手段やえっしがや、ただ、活字じ発表すーぬ努力んやっぱり必要えんばーよ。我や祖父母、両親やもちろん、同級生たーぬんむるシマ言葉ちかてぃ話すーぬ環境じぷどいてぃよ、高校卒業しち大学に入るか共通語ん学校ぬ授業ぬばーぐらいしかちからんたんばーよ。今帰仁かい生まーりてーとぅ、あんねーぬ環境ぬんあいたんばーえっしが、シマ言葉母語としちぷどいてぃ、なまんうりちかてぃ生活しち、うりちかいままー死じいくぬ世代としちや、うぬ言葉ぬ文学とぅしちぬ可能性、ないぬうっぴー生かちみーぶせんばーてー。読みぬちゅーや限らっとぅんで思いしがや、うりさんぐとぅや死ならんしが。
M:世界中ぬ少数言語ぬ、消滅ぬ危機にあんばーえっしが、ゆぬ考えー持っち書ちゃっくぬ小説家・詩人や、世界ぬあまくまに居いがはじえっさ。
S:物書ちゃーや作品が全てえっとぅや、形とぅしち残さんねーならんばーえっさ。ウチナーぬ言葉じんうぬあたいぬ表現、小説作品ぬないたんどーりちや。

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3 コメント

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方言が しゃべれないので パピプペポ パッパピプペポ オノマトペ (女狐)
2008-09-20 10:02:30
大城立裕の喜劇「ウチナーグチ万歳」のチケットの裏に私はこう書いていました。

舞台ではテーバー言葉も良いじゃないかという台詞もありましたが。

方言をしゃべれないとまるで偽物の沖縄人のような感覚がときたまあらわれます。

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ヤンバル言葉 (キー坊(沖縄人))
2008-09-20 21:57:30
今日が初めてなのに、連続投稿で失礼します。
50代中頭出身です。

ウチナーグチ聞ちゅしぇー簡単やしが、読むしぇーいっぺー難儀やいびーん。やしが目取真さんが書ちゅるウチナーグチや、ヤンバルぬアクセントまでぃ聞かりてぃちゃーびーん。(笑)

ウチナーグチの命やあとぅ何年ぐれーあいびーがや。時間ぬ問題どぅなとーんでぃ思いびーん。
我んね、「共通語励行」やっぱたる昔ぬウチナーぬシンシー達、いっぺーにーたさいびっさー。

ぐぶりーさびたん。
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mui (Unknown)
2008-09-21 12:31:07
私の母語は琉球語ではないので話したり書いたりするいことはできませんが、目取真さんがブログにお書きになるシマ言葉を、理解することはできます。読むのに、少し時間がかかるけれど。日本文学は「正しい」「正統な」日本語で当然書くものだ、と考えている人たちにパンチをくれてやるためにも、シマ言葉の作品を読んでみたい気がします。「読みにくさ」が何を意味するのか、について読者に考えさせることもできるのではないでしょうか。

おとつい台湾の楽生院内をあるいていたら、大きなアフリカマイマイを見かけました。
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