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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

にしはじんかいぴーさしーがちなー、ビラまちゅんりちナグぬ町あっちまーたん

2021-02-18 23:55:18 | 米軍・自衛隊・基地問題

 表題は今帰仁の言葉で、日本語に直すと「北風に寒がりながら、ビラを撒くために名護の街を歩いて回った」という意味。ヤマトゥンチューには耳で聞いても、さっぱり意味がつかめないはずだ。日本語と沖縄語にはこれくらいの開きがある。

 この2日間はティダの会のビラを印刷し、名護市街地で撒いて回ったのだが、火曜日の暑さから一転して寒くなり、なおかつ北風にビラが煽られてポストに入れにくく、てーげーかしましむんだった。ただ、ビラまきをしながら歩くことで見えてくるものは多い。

 ビラまきをしなければとても歩かない筋道に入り、オバーがやってるイッセンマチヤグヮーで小学生3人が買い物をしているのを目にした。50年ほど前、東江に従兄たちの家があり、時々兄と一緒に泊りがけで遊びに行った。叔父が名護税務署に勤めていて、貸家に住んでいたのだが、当時使われていた貸家が東江にはまだ所々に残っている。擦りガラス越しに子どもたちの声が聞こえる家もあり、懐かしさが込み上げる。

 ビラまきの合間に松島泰勝・木村朗編著『大学による盗骨』(耕文社)を読んでいる。昨日はその続編である松島泰勝・山内小夜子編著『琉球人遺骨は訴える 京大よ、返せ』(耕文社)を先に読み終えたのだが、京都大学をはじめとした日本の大学によるアイヌや琉球人の遺骨盗掘問題、その根底にある植民地主義を追及し、遺骨返還を求める裁判の意義を訴える本である。辺野古新基地建設や琉球列島への自衛隊配備・強化に反対するうえで重要な問題を提起しており、多くの人に読んでほしい。


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