海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

アメリカの戦争犯罪

2008-08-06 06:25:05 | 生活・文化
 今日は63年前に広島に原爆が投下された日である。6月23日の沖縄戦慰霊の日、沖縄では夜明け前から遺族が魂魄の塔などに手を合わせに来る。広島でも早朝から花を手向け、手を合わせる人たちがいるだろう。犠牲になった人たちの冥福を祈りたい。
 昨日、今日とNHKでは映画「ヒロシマナガサキ・白い光・黒い雨」や「ヒバクシャからの手紙」という番組を零時過ぎから放映していた。せっかくのいい番組なのだから、もっと早い時間帯にやれないものか。
 チョムスキーはこう言っている。
 ニュールンベルグ裁判でナチスの幹部が人道に反する罪で処刑されたなら、歴代のアメリカ大統領はすべて処刑されるべきだ。
 ヒロシマ・ナガサキへの原子爆弾投下は、けっして許されない戦争犯罪である。その責任は今でも問われるべきであり、戦争を早く終わらせるためだった、という合理化は許されない。すでに制海権も制空権も押さえていたアメリカが、原子爆弾の威力を知らせたかったのなら、日本近海の無人島に投下することもできたはずだ。
 アメリカがやったのは、開発した原子爆弾の威力を、有色人種の日本人を使い確かめた人体実験である。そのことへの怒りが弱すぎる。

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3 コメント

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Unknown (かむじゃたん)
2008-08-06 11:30:09
それでも、人間は戦争をやめない、
とあまり一般化するべきではないかもしれない。
自・公の連中が式典に参加するのをみると
いやになってしまう。

そう、NHK、この時期、結構がんばって
いい番組をやる。
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アメリカの戦争犯罪 (風人)
2008-08-06 16:25:56
まったく同感です!

ピカドン投下の犯罪性を未だに、
認めようとしないアメリカ!
戦争に勝った者が、
負けた者を、一方的に裁き、
略奪する方法は、決して許してはなりません

人体実験が許されてはいけなのです・・・

返信する
三発目 (白山普琴)
2008-08-07 21:36:19
 最近の、NHKによる戦争に関する番組は好評してもよいと思います。こういう、戦争を風化させない、とがんばるべきは民放のほうですが。どうやら民放は「伝えたい」よりも「稼ぎたい」らしいので。

 「ヒバクシャからの手紙」のなかで、井上ひさしさんが、広島、長崎以来、三発目が落ちていない(実験は別として)のは日本の非核運動の努力があったからでもある。と仰っていました。どうにも近頃のメディアが危なっかしい気配の時に、心強い言葉です。

 利害が一致しなければ、他国間の価値観というのは共有しない(しにくい)ものだと思います。
 原子爆弾を保有することは害なのだと、そういう価値観が生まれれば良いのですが……。

 三日前?(すいません、曖昧です) NHKの深夜において目取真さんの「水滴」の朗読がありました。
 沖縄の言葉の正確な発音かどうかは僕にはわかりませんが、雰囲気はよかったと思います。
 舞台の背景に映された影絵も素晴らしいものでした。伝えようとする意思そのものが伝わってきました。
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