16日(月)は午後からカヌー3艇と抗議船1隻(平和丸)で海上行動を行った。
沖縄もしだいに寒くなっていて、カヌーを引いて海に入ると足が冷たい。航路付近まで漕いで平和丸に乗り込み、大浦湾に向かった。
途中、辺野古側の海域でもサンゴの移植作業を行っているのか、数隻の作業船が潜水中の黄色いのぼりを立てて集まっていた。
辺野古崎ではK6護岸に消波ブロックを設置する作業が進められていた。
K5・K6・K7護岸で囲われた内側の埋め立て作業が進み、護岸の上に並べられた根固め用袋材の上まで土砂が積まれている。
もともと浅い岩場で、干潮時には歩ける場所だったから進行が速い。
ここにも多くのサンゴがあり、貝やカニなど磯に生きる多くの生物の棲息場所だった。
辺野古の住民にとっては、貝やタコ、エビなどを採り、生活を支える場所だったはずだ。
そのような海岸が破壊されて、今は無残な姿をさらしている。
辺野古新基地が完成すれば、この場所は装弾場となり、破壊と殺戮のための弾薬を積む場所となる。
力足らずしてここまで工事を許したことは無念だが、あきらめることは一番楽な逃げ道だ。
工事を止めるためには現場での行動はもとより、政治を動かさなければならない。
破壊され、変わり果てていく辺野古の海、大浦湾の現状に胸を痛める人は、自分が暮らす場所で、新たな軍事基地の建設を止める努力をしてほしい。
K8護岸ではランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
この日は土砂を積んだガット船が3隻(かいおう丸、聖嶺、美鍛丸)、海上ヤードの砕石を積んだガット船が1隻(第二十八ひなた丸)大浦湾に入り、ランプウェイ台船に積み替える作業を行っていた。
軟弱地盤の最深部B27地点付近では、クレーン付台船がボーリング調査を行っていた。
A護岸と同じく、護岸の角の方から作業を進めていくのだろうか。
カヌチャ・リゾートの沖でもクレーン付台船が作業を行っていたので近寄ってみると、クリスマスに花火を打ち上げるための準備をしているとのことだった。
新基地建設が進められている大浦湾を前に、ヤマトゥや外国から来た観光客たちは、花火を眺めてクリスマスを楽しむわけだ。
いざ戦争となれば、花火ではなくミサイルが飛んでくるだろう。その前に米軍機が墜落する危険もある。基地に隣接するホテルが悲劇の場所にならないと言えるだろうか。
海上ヤードの建設海域では、ランプウェイ台船に載った砕石を、ショベルカーが海に投じていた。
工事は各所で行われているが、カヌーと船は限られているので、A護岸の建設現場でフロートを越え、カヌーで抗議行動を行った。
鋼管矢板を打ち込む作業中で、海保に拘束されたあとはプラカードを掲げ、抗議の声をあげた。