海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

大浦湾でA護岸の建設に抗議

2024-12-18 23:08:03 | 米軍・自衛隊・基地問題

 18日(水)はカヌー5艇と抗議船1隻(平和丸)で海上抗議行動を行った。

 午前8時2分頃、カヌーチームは松田ぬ浜を出発した。航路で平和丸に乗り込み、長島の間を抜けて大浦湾に出た。

 この日は午前8時41分頃、ガット船5隻(第八高砂丸、進朋、清明、第51進宏丸、憲洋)が、海保に守られて大浦湾に入った。

 A護岸での抗議行動を予定していたので、航路でのガット船に対する抗議はプラカードを掲げるだけにとどめた。

 前日から残っていた第八丸喜丸を含めて、6隻のガット船がランプウェイ台船に土砂を積み替え、K8護岸から陸揚げしている。

 陸揚げされた土砂は近くのK5・K6・K7護岸で囲われた工区に投入されている。

 この日は砕石が切れて海上ヤードの建設作業は行われていなかった。ただ、採石を積んでいると思われるガット船・第65天神丸が午後から大浦湾に入ったので、明日は再開されそうだ。

 午前中2回、カヌーでフロートを越えてA護岸の建設工事に抗議した。

 2回目はカヌーが鋼管矢板の打ち込み作業現場近くまで行ったので、作業が10分ほど中断した。

 海保による弾圧態勢が敷かれている中で、現場での抗議行動は制約を強いられるが、新基地建設反対の意思を示すことは大事だ。

 昔から口ばかり達者な人間にはなりたくなかったし、海に出ることで見えてくることはたくさんある。

 冬の海は寒さが厳しいが、カヌーを漕ぐのは難しくないので、ぜひ多くの人が練習に参加して、海からも抗議してほしい。

 写真の左側はフロート側で、打ち込まれた鋼管矢板は12本。右側はキャンプ・シュワブの陸地側で、汚濁防止膜の中に打ち込まれた鋼管矢板は18本である。

 今週は瀬嵩側の方で鋼管矢板が打ち込まれているが、7~8本くらいが打ち込まれているようだ。

 沖縄防衛局は11月までに29本を打ち込んだと発表している。12月に入ってまだ40本には達していないと思われる。

 予定では1000本打ち込むそうなのだが、いったい何年かかるのだろうか。

 辺野古の海・大浦湾でカヌーを漕いで10年になるが、海の工事の大変さは近くで見てきてよく分かる。

 政府・防衛省の政治家・官僚たちの机上の議論は通用しない。A護岸だけでも予定よりどんどん遅れ、予算も肥大していくのは必至だ。

 工事で浪費する予算は我々が払った税金から出ている。こんな馬鹿げた工事に使う金があるなら、教育の無償化に回すべきだ。その方がよほど社会のためになる。

 大浦湾の各所で作業は行われていて、カヌチャ沖のフロートの内外でサンゴの移植作業が行われていた。

 大浦湾側の中仕切り護岸の建設も進められている。青白の2台のクレーン車が、捨て石の投下を行っていた。

 連日、消波ブロックの設置が行われているK6護岸は、今日はクレーン車で天端に鉄板を設置する作業が行われていた。

 軟弱地盤で一番問題のB27地点付近では、今日もボーリング調査が行われていた。

 今年も残り少なくなったが、辺野古新基地建設阻止!沖縄の自衛隊強化反対!琉球列島を二度と戦場にしないために頑張りましょう!

 


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