さて、学校の権威のある講座「芸術学」で無事上映をした私の処女作「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」ですが、上映後、N先生は生徒達に批評を書かせることとなりました。
N先生は、生徒達には批評ではとにかく良い点を書きなさいとおっしゃいました。
生徒達も単位がかかっているので、必死です。
そんな感じで学校ではたくさんの批評が集まりました。
N先生は集まった批評を読んで、かなり感激されてました。
ぜひ、私に読ませたいという事でN先生は集まった批評をすべて私にくださいました。
これはお金には変えられない大事な宝となりました。
30年経つ今でも大事に保管してあります。
ほとんどの方はA4の紙にぎっしり書かれてます。
その中の当時の批評のほんの一部を今日、明日にかけて抜粋します。
・私は今日、事もあろうか眼鏡を忘れてしまった!!惜しい!先生はズームとパニングを使わない映像が良いと言っていましたが今回のは効果的に出ていると思います。(文学科2年 H.Nさん)
・とにかくおもしろい。いい世界だなと思いました。無条件で笑える。素直に。無声だったのですが、のぼる君と食べ子さんと反復横飛びマンとおじさんの声が聞こえてきました。(文学科1年 M.Nさん)
・食べ子ちゃんが東京という都会の中で人目を全く気にせず、もくもくと本当に”ごはんがおいしい"という風に食べている所なんて、笑いが止まりませんでした。(文学科1年E.Sさん)
・反復横飛びマンが最高で、あのスピードが速くて感動でした。画面から、端に消えちゃうのがよかったです。あんなに面白い作品を作る人が同じ学校にいるなんて、とても光栄です。私も何かやりたいと思いました。(文学科1年 M.Oさん)
・すごく”そぼく”でカワイかったです。…どこでもご飯を食べちゃったり、のぼるくんの様にいろんな棒によじ登っちゃったりって、まわりにいなさそうだけど、だけど、もしかしたらいるかも知れないし…ずっと空想の世界、映画の中にいることができるような気がした。(文学科1年 M.Y)
・いつもにこーっと笑ってる中で、こういう事考えているんだと思うと、松永さんだけではなくて他の人達の頭の中ものぞきたくなってくる。(文学科2年 M.Oさん)
・”タブーほど危険じゃない”放映後の松永歩監督の言葉がとても印象に残った。(文学科1年 A.Tさん)
まだまだあります。明日は美術科も掲載します。
そして批評をされた私の総評も。
つづく。
この2冊のファイルが今でも心の支えです。当時、穴が開くほど読みました。