さて、ここまで16回にかけて述べた私の処女作、自主制作映画「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」ですが、これでひとまず完結です。
今回はその後のお話です。
1992年に「東京インターナショナル最低8ミリ映画祭92」にて受賞した後、8ミリフィルムの作品はテレシネと言うデジタル化作業され、当時のビデオテープに変換されます。
そのビデオテープに編集室で音をつけ、完成。早速、U氏やOさん、そして母校のN先生にも差し上げました。
後にしばらくの間、母校Bの「芸術学」では上映されていた様です。
月日は流れ、映像作品が自宅で気軽にパソコン編集できる時代ヘと移り変わります。
まだ、DVDが目新しい時代です。
私は早速、当時の写真メーカーにDVminiのテープへ変換してもらい、パソコンへ取り込み編集しました。
そして、DVD-Rへ焼き、U氏へ送ったのを覚えてます。たしか18周年記念とか言ってたので2010年の頃でしょう。
その翌年ですが、私が現在住んでいるS県にて『NCC Shizuoka 2011 』と言う展覧会企画公募がありまして、そこで入選しました。
展覧会名は「松永 歩の最低映像展」
内容は最低8ミリ映画祭で大賞を受賞した「松永 歩」による20年迷いなく作り続られた作品上映と展示。
ですが、この話はまた、後々に。
ここで大きな問題がありました。「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」の音楽です。
今、使用している「ジャック・タチ」の音楽は1回だけでも高額な使用料がかかるため、何回も上映する展覧会ではどうしても使用できません。
「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」は「最低映像展」ではなくはならない作品です。
そこで私は再編集も兼ねて、S県在住のYさんにオリジナルの音楽をつけていただく事となるのでした。
当時、どういう形でデータをいただいたかわかりませんが、Yさんはかなり熱心に電話で指示をしていただいたのを覚えてます。
プロの方が映像に合わせて、音を作っていただいたので、とてもほのぼのとしてイメージのあった音楽だと思います。
ただ、お願いしていたのはあくまで参加としてなので、お礼としてしか渡してなかったのが心苦しいです。
当時はそういう姿勢でしか作ってなかったのです。また、いつかの機会にきちんとしたものはお渡ししたいです。
それで完成したのが 2011年版「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」です。
これまでの感想を聞いて意味が通じてなかったと思い、2011年版は字幕をつけてみました。
また、セロテープの繋ぎ目は編集でカットしましたが、今ならあえて付けるだろうなと思います。
まだまだ、この作品は進化します。
これからの「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」をお楽しみに!
おわり
音楽を作っていただいたYさんです。ありがとうございました!