さて、今回も私の処女作である自主制作映画「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」の第15回目のお話です。
時は1992年12月23日。場所は池○。
いよいよ「東京インターナショナル最低8ミリ映画祭92」が行われることになる文芸坐ル・ピ○エへ意気揚々と向かう私。
片手には当時、流行した大きなラジカセ(ドデカホン?)を持っています。
すでに会場前には人だかりが。早速、私も会場に入ります。
そして、いよいよ開幕。
スクリーン手前の舞台ではセーラー服を着た司会者(手○ 眞)と審査員は映画監督(林○象)、ミュージシャン(サ○キけんぞう)、漫画家(岡○京子)の3人が座ってます。
最初に司会者が「作品の応募規定が10分までの所、13分の作品を持ってきた人がいましたねぇ〜」と言った時点で予選審査で落ちたのが自分の事だとわかります。
そして、数作上映されて会場が温まってきた頃、司会者が今なら千円です!飛び入り上映したい人!と参加を求めます。
悶々としていた私は即座に挙手!13分の作品の者なんですけど。と言うと会場もウケます。
早速、千円払って上映へ。
私は即座に会場の後方へ周ってラジカセを構えます。U氏は手元を照らすためにライターを点けてくれたのを覚えてます。
その後ですが、音楽を流すのに精一杯でよく覚えていません。
ただ、映像を中断する太鼓の音が鳴らなかったので会場の雰囲気もそんなに悪くなかった様に思います。
そんな感じで無事、13分完走しました。
すべての作品の上映が終了して、司会者と審査員で審議に入ります。
すると、司会者が「食べ子ちゃんがいたら、大賞にしたいんだけど」と言い、もちろん会場には食べ子役のOさんはいます。
結果的に「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」が大賞をいただく事になりました。
ちなみに賞品は宝くじ券と当時のアイドルC.○ガールズの写真集でした。
審査員の映画監督には「2度とやらないように」と言われ、漫画家さんには「反復横飛びやったのだぁれ?」と声をかけられました。
今思うとですが、多分イベントが盛り上がるためのノリでくださったのでしょう。
「最低」なんて、不名誉な言葉ですが、その言葉が誇りになりました。何より私は13分完走した事がとても自信になりました。
表彰され舞台から客席を眺めた時、本当に明日から何か変わるのではないか?と思いました。
つづく
いただいた表彰状と当時のチケットです。大事にしています。