さて、今回も私の処女作である自主制作映画「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」の話、第12回目です。
早速ですが、昨日に引き続き1992年11月5日に母校Bの講座「芸術学」にて発表をした後のその生徒達の批評を載せたいと思います。
これは単に私の作品が楽しかったとか言いたいわけでなく、できれば当時の母校関係者に生徒の心の良さ、純粋さ、楽しさを知っていただくためにも、ここに掲載しようと思いました。
どの批評分もA4用紙にぎっしり書かれてますが、その中のほんの一部を抜粋しています。
・この映画みたいにストーリーがなくてもストーリーが伝わってくるというのは不思議だ。(文学科2年 R.Iさん)
・着眼点がいいと思います。やっぱりキバツで普通だったら、フと思ってもそれを実行している所がすごい。(文学科2年 J.Aさん)
・最初、題名を観た時、どんなものなのか全然想像つかなかったけど、あまりにもそのまんまの内容なので驚いた。(文学科2年 K.Aさん)
・観ておもしろかったのはもちろん、映像が「撮ったもの」と感じさせない自然なところがよかったです。日常生活のごくありふれた風景を見るような自然な感じがしました。(文学科2年 N.Kさん)
・ただ単純におかしくて不特定多数の人を笑わすのは、とても大変だと思う。…先生がとても感激していたのに私は感激しました。そしてなんだかうれしかったです。(文学科2年 S.Yさん)
・私のオススメの一言『丸井の借金と坊主にしたのは無駄ではなかった』もっともっと多くの人に見ていただきたい。(文学科3年 C.Tさん)
・”のぼる" が上下 ”反復横飛びマン”が左右(途中から前後)に運動している。つまり2人で3つの次元、3Dの世界を表しているのだ。その中で ”食べ子"が自由に動き画面と言う2次元の中で3次元を描き出しているのである。(文学科1年 M.I)
・発想がおもしろく、文化学院ならではと思う。TVドラマとはまた違った感じでTVよりもおもしろい。(文学科1年 T.T)
・言葉がなくても十分に自分の持っている気持ちを映像にすることができると思いました。むしろ心にうったえかけるものができると思いました。(文学科1年 Y.Aさん)
・カメラの余韻が感じられるのも、それぞれの表情のとらえ方も字幕が半紙に墨汁というところも気に入りました。…あーいった意欲にかられた作品と人というのは目と心の得だけど毒でもありますね。何かやらなきゃいけないというあせりにかられます。(文学科1年 S.Sさん)
今日はこのあたりにします。
そこで今回、特別に当時上映した「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」を再公開します。
2011年版とはだいぶん印象が違うと思います。
音楽の著作権の関係でそう長くは公開できないかもしれません。
ぜひともご覧ください。
つづく
当時の上映版を再現してみました!これが当時の「のぼ食べ」です。