シンAyumilky作業日記

趣味と言われながら本気で作成する男の日々の作業日記です。

これまでの制作のお話ー「のぼると食べ子」編⑬批評。その3。と総評。

2023-01-15 15:28:19 | 自主制作映画

今回も私の処女作である自主制作映画「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」のお話、第13回です。

前回の続きで、1992年11月5日木曜日に母校Bの「芸術学」にて上映され、課題として批評を書かされることとなり、集まったその批評文を今回も紹介します。

それぞれA4の用紙にぎっしり書かれていた中のほんの一部を抜粋します。

・あのようなものを見せていただけて、この授業をとって良かったと思うし、この学校に入れたことも本当に良かったと思っています。そして、先生のあの嬉しそうな顔を見ることができるといことも私の良かったと思うことの1つです。(文学科1年 Y.Aさん)

・最初の「なんだか温かい」という始まり方が好きだ。…次に出てくるカットの運び方が本当にすばらしいと思った。文化学院の生徒はすばらしい素直でいい映像だと思った。(文学科2年 N.Sさん)

・こんなに素敵におもしろい映画を創ってしまう人が同じ学校にいるなんて、とってもうれしく思います。私も文化学院の学生なら、何か出来るかしらと思いました。(文学科2年 R.Sさん)

・先生も言っていたようにそれぞれの映像にゆとりがあると思った。普通、あの状況でカメラを回し続けるなんてそうとう勇気がいるだろう。(文学科1年  T.Nさん)

・文化学院の生徒は実におもしろい所がある。静寂でなお表情が実に見事であった。(文学科2年 H.Hさん)

・場面の切り替わりのテンポもよくて、見ていると自然にすっと入っていくことができました。…自分の創作についても(映像ではないですが)意欲がわいてきました。(文学科1年 S.Sさん)

・映画の時間は短かったかもしれないけど、その短さの中にギュッと詰まっていた気がします。ずっとおもしろさが持続していたというか、”間"というものが非常にうまい具合だったと思います。(文学科1年 S.Nさん)

・このような内容の話が作れるのは個性的な人が集まった文化学院だからこそだと改めて思いました。…この作品は初々しさもあり、独自のストーリーが全体をひきたてていたように思います。(文学科1年 S.Sさん)

・この映像を見て何事も”ひたすら一つの事を一生懸命やる"という事を勉強させられた様に思いました。(文学科1年 Y.Iさん)

 

まだまだたくさんあるので次の批評文で一旦、一区切りつけたいと思います。

 

・この作品の一番気に入った所は野村先生も言っていたけれど、計算された笑いの作品ではなくって、なんだか化学調味料や着色料が一切使われていないオレンジ色ではないパリッとしたソーセージを食べて満足したのと同じ気がした。…私も才能豊かな人がたくさんいる文化の生徒の一員であることを心からうれしい。(文学科1年 E.Kさん)

 

以上になります。すみません!文学科が多すぎて、美術科が掲載できませんでした。またの機会で。

 

ここ3日間の批評文を読んでいただいたらわかる様に当時の母校Bの生徒は希望に満ちあふれてました。

その雰囲気を少しでも感じていただけたら幸いです。

そして、その学校の生徒である事にプライドを感じます。

当時の批評文もどっちかと言うと感想文ですね。

でも、それでいいのです。それが、当時の母校Bでした。

総評としては生徒達の批評文は「〜ゲリラクションロマンス〜のぼると食べ子」をほめる事により、自分自身を鼓舞させていると言った所でしょうか?

そうなのです。生徒一人一人が創作者なのです。エネルギーを感じます。

 

その私がいただいたこの感想文とも言える批評文は、宝です。

それ以来、私はお金よりも感想文を重視する様になります。

今もそうです。

もし、YouTubeで私の作品を観た方はぜひ、コメントを残してください

大歓迎します。

最後に今は亡きN先生こと野村久康先生に心より感謝いたします。

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私のチャンネルです。よろしければコメントを残していただけると幸いです。

 


これまでの制作のお話ー「のぼると食べ子」編⑫批評。その2。と当時の上映版公開!

2023-01-14 18:29:07 | 自主制作映画

さて、今回も私の処女作である自主制作映画「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」の話、第12回目です。

早速ですが、昨日に引き続き1992年11月5日に母校Bの講座「芸術学」にて発表をした後のその生徒達の批評を載せたいと思います。

これは単に私の作品が楽しかったとか言いたいわけでなく、できれば当時の母校関係者に生徒の心の良さ、純粋さ、楽しさを知っていただくためにも、ここに掲載しようと思いました。

どの批評分もA4用紙にぎっしり書かれてますが、その中のほんの一部を抜粋しています。

・この映画みたいにストーリーがなくてもストーリーが伝わってくるというのは不思議だ。(文学科2年 R.Iさん)

・着眼点がいいと思います。やっぱりキバツで普通だったら、フと思ってもそれを実行している所がすごい。(文学科2年 J.Aさん)

・最初、題名を観た時、どんなものなのか全然想像つかなかったけど、あまりにもそのまんまの内容なので驚いた。(文学科2年 K.Aさん)

・観ておもしろかったのはもちろん、映像が「撮ったもの」と感じさせない自然なところがよかったです。日常生活のごくありふれた風景を見るような自然な感じがしました。(文学科2年 N.Kさん)

・ただ単純におかしくて不特定多数の人を笑わすのは、とても大変だと思う。…先生がとても感激していたのに私は感激しました。そしてなんだかうれしかったです。(文学科2年 S.Yさん)

・私のオススメの一言『丸井の借金と坊主にしたのは無駄ではなかった』もっともっと多くの人に見ていただきたい。(文学科3年 C.Tさん)

・”のぼる" が上下 ”反復横飛びマン”が左右(途中から前後)に運動している。つまり2人で3つの次元、3Dの世界を表しているのだ。その中で ”食べ子"が自由に動き画面と言う2次元の中で3次元を描き出しているのである。(文学科1年 M.I)

・発想がおもしろく、文化学院ならではと思う。TVドラマとはまた違った感じでTVよりもおもしろい。(文学科1年 T.T)

・言葉がなくても十分に自分の持っている気持ちを映像にすることができると思いました。むしろ心にうったえかけるものができると思いました。(文学科1年 Y.Aさん)

・カメラの余韻が感じられるのも、それぞれの表情のとらえ方も字幕が半紙に墨汁というところも気に入りました。…あーいった意欲にかられた作品と人というのは目と心の得だけど毒でもありますね。何かやらなきゃいけないというあせりにかられます。(文学科1年 S.Sさん)

今日はこのあたりにします。

そこで今回、特別に当時上映した「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」を再公開します。

2011年版とはだいぶん印象が違うと思います。

音楽の著作権の関係でそう長くは公開できないかもしれません。

ぜひともご覧ください。

                            つづく

当時の上映版を再現してみました!これが当時の「のぼ食べ」です。

 

 

 

 

 


これまでの制作のお話ー「のぼると食べ子」編⑪「芸術学」生徒の批評。その1。

2023-01-13 18:52:54 | 自主制作映画

さて、学校の権威のある講座「芸術学」で無事上映をした私の処女作「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」ですが、上映後、N先生は生徒達に批評を書かせることとなりました。

N先生は、生徒達には批評ではとにかく良い点を書きなさいとおっしゃいました。

生徒達も単位がかかっているので、必死です。

そんな感じで学校ではたくさんの批評が集まりました。

N先生は集まった批評を読んで、かなり感激されてました。

ぜひ、私に読ませたいという事でN先生は集まった批評をすべて私にくださいました。

これはお金には変えられない大事な宝となりました。

30年経つ今でも大事に保管してあります。

ほとんどの方はA4の紙にぎっしり書かれてます。

その中の当時の批評のほんの一部を今日、明日にかけて抜粋します。

・私は今日、事もあろうか眼鏡を忘れてしまった!!惜しい!先生はズームとパニングを使わない映像が良いと言っていましたが今回のは効果的に出ていると思います。(文学科2年 H.Nさん)

・とにかくおもしろい。いい世界だなと思いました。無条件で笑える。素直に。無声だったのですが、のぼる君と食べ子さんと反復横飛びマンとおじさんの声が聞こえてきました。(文学科1年 M.Nさん)

・食べ子ちゃんが東京という都会の中で人目を全く気にせず、もくもくと本当に”ごはんがおいしい"という風に食べている所なんて、笑いが止まりませんでした。(文学科1年E.Sさん)

・反復横飛びマンが最高で、あのスピードが速くて感動でした。画面から、端に消えちゃうのがよかったです。あんなに面白い作品を作る人が同じ学校にいるなんて、とても光栄です。私も何かやりたいと思いました。(文学科1年 M.Oさん)

・すごく”そぼく”でカワイかったです。…どこでもご飯を食べちゃったり、のぼるくんの様にいろんな棒によじ登っちゃったりって、まわりにいなさそうだけど、だけど、もしかしたらいるかも知れないし…ずっと空想の世界、映画の中にいることができるような気がした。(文学科1年 M.Y)

・いつもにこーっと笑ってる中で、こういう事考えているんだと思うと、松永さんだけではなくて他の人達の頭の中ものぞきたくなってくる。(文学科2年 M.Oさん)

・”タブーほど危険じゃない”放映後の松永歩監督の言葉がとても印象に残った。(文学科1年 A.Tさん)

まだまだあります。明日は美術科も掲載します。

そして批評をされた私の総評も。

                                   つづく。

この2冊のファイルが今でも心の支えです。当時、穴が開くほど読みました。

 

 


これまでの制作のお話ー「のぼると食べ子」編⑩「芸術学」での発表のお話。後編。

2023-01-12 20:07:41 | 自主制作映画

さて私の処女作である自主制作映画「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」の話に戻ります。

時は1992年11月5日木曜日のお昼過ぎ…

と逐次、その時の状況をお話ししようと思いましたが、何かわざとらしい感があるので結末を先に述べます。

学校の権威に反発するつもりで上映した権威のある授業「芸術学」ですが、逆に受け入れられる事となります。

上映後はまず、N先生は大絶賛。それに呼応するかの様に生徒達も感激します。

何より当時の学校の生徒達は自分たちは特別な(特殊?)学校に入学したという風潮がありました。

その学校の生徒の作品があのN先生に受け入れられたのです。

生徒達にも励みになったのでしょう。

何より一番励みになったのは私です。

20すぎそこそこの若造が権威のある先生にみんなの前でほめちぎられるともう有頂天の何者でもありません。

特に先生は反復横飛びマンの信号を端から端へ動く構図3本のポールをのぼると月が現るシーンを褒めていらしてました。

月が現れるシーンは私が偶然撮ったものですが、反復横飛びマンのシーンはU氏の指示によって撮ったもの。

今、言える事ですが、当時のお手柄が私になっていたのでU氏はとても不服だったのでしょう。

そんな状況で文学科の「芸術学」の授業は終了しました。(ちなみに私は文学科でした)

するとN先生はその後の授業、美術科の「芸術学」でも上映してくれないか?逆にお願いされます。

無事、美術科での上映も終了します。同じ様に好反応。

のちに「芸術学」では、「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」の批評が単位をもらう課題となります。

さて、その集まった気になる批評とは?

                                          つづく

エンディング映像のワンカット。右の偉い方は誰でしょう?気になります。

 

 

 

 

 


小休止、その1。

2023-01-11 20:54:09 | 自主制作映画

ここ9日間ほど、この作業日記で過去を振り向いていたので疲れてしまいました。

やっぱり楽しい思い出でも、この歳になると色々見えてくるのもあるので楽しいだけではありませんね。

 

そこで、今回はお話を1992年から2023年に戻し、久しぶりに現在の状況を報告したいと思います。

現在も新作自主制作映画「プレゼント」の作業は続いてます。

いったん完成してはしばらくの間、何日か観るのをやめています。

するとあーしたいな。こーしたいな。と色々変更点が出てきます。

実は今も完成しましたが直したい箇所を発見し、また、修正する予定です。

 

映画祭の作品の募集もいよいよ少しづつ開始しています。

新作自主制作映画「プレゼント」も3月から応募を開始します。いよいよ大詰めです。

そして、それに伴い、いつも翻訳をしてくださるMさんからもすでに英訳のデータが少しづつ届いてきています。

これで国内と同時に海外も応募できるので、来年の今頃までは希望を捨てず、頑張りたいと思います。

宜しくお願いします!

いよいよ本当に完成間近!3月から映画祭関係者に公開開始!