11日(月)午後10時00分から放送されたNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」を見入ってしまった。
「人生を込めて、そばを打つ そば打ち職人・高橋邦弘」というタイトル。
神の技を持つと呼ばれているそば打ち職人。
出来上がった“そば”の色合いに驚かされた。
薄い緑色をしている
どうしてそうなるのか、その疑問からこの番組に魅せられた。
さらに名人・高橋邦弘氏の“そば”に向き合う姿勢の凄さ・・・。
武士でいえば真剣を持って、立ち会う佇まいである。
工業高校卒業後、2つの職に就くも天職でないと思い退職。
その後、28歳でそば打ちの仕事に目がいって、1年間考え抜いたとのこと。
1年後の29歳のとき、片倉康雄師の「日本そば大学講座」に入門。
修行の傍ら1年で、そば教室の師範代を務める。
3年後、片倉康雄師から独立を許され、「翁」を東京にオープン。
本当に美味いと認められる“そば”を求め山梨に移り、さらに現在地の広島県北広島に移り、弟子を育てる傍ら、不定期の土日祝日のみ店をオープン。
その上、そば打ち行脚も始めているとか。
「
自分自身がプロフェッショナル、ではないと思うんですよ。
『まだまだ』と思うのがいいんじゃないですかね。
『もうこれでいいや』『もうできちゃったからいいや』って、『完成しちゃった』って
自分で言ったら、終わりじゃないかなって思うんだけどね」
(出典:NHK公式HP 抜粋)
こだわりのある原材料とそば粉、原材料は全国9ヶ所から取り寄せたものを使う。
毎年、生産農家を訪問し、そばの実を必ず確認。
そば粉は自らが改良した石臼を用いるなど、いたるところにこだわりが垣間見える。
そば打ちの映像には、素晴らしい技の数々が見て取れる。
普通40分かかる工程を20分で完成。
厚さは、常に1.2mmになっているから、神の領域ともいえる。
そばを裁断する技は、機械のように正確で繊細である。
一方、弟子の指導にあたっては、決して怒らないとのこと。
自らが怒られることが、嫌いであるから、同じ思いをさせたくない・・・と。
どうしてできないのか、それは弟子に考えさせるとか。
テレビなどで放送されるカリスマ職人、必ず弟子を怒り、手を出すことが多く見られる。
さらに敢えて教えない、見て覚えろと・・・怒る。
怒って育てられると、つまるところ、恨みしか残らない。
でも、職人の世界では当たり前となっている。
そのような教え方とは、真逆の教え方の名人・高橋邦弘氏。
このような職人さんを見るのも珍しいから、我が家ではこの番組を食い入るように見入った。
そば打ち職人一筋の生き様、それは自らの体にも表れている。
余りの根の詰めようから、腰が曲がっておられる。
それでも、体力勝負のこの世界、朝の3時過ぎに起床し、筋トレが日課とか。
さすが、プロ中のプロの世界、その姿勢には大きく感動させられた。
また、とても、いい顔をされている。まさに「
翁達磨」

(出典:NHK公式HP 抜粋)
「
翁達磨」との愛称、グループの名称には最高の勲章を上げたい。
実にいい番組を見ることができ、心も清々しいものとなった。(咲・夫)
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