咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

今週は、第33回JC(ジャパンカップ)・・・だね

2013-11-20 22:53:53 | スポーツ
 次週から年末競馬がスタートするから、本当に早いものである。

 前期高齢者となった我が身、1日、1ヶ月、1年があっという間に通り過ぎる。
 しがないブログを書き込んで、その日が終わっている
 日記をつけているような感覚である。

 20日午後、高校時代の同窓会の第1回打ち合わせ会に出席。
 本論の話し合いをしながらも、再三にわたり横道にそれる。
 久しぶりに顔を合せるものだから、横道にそれるのも仕方ない。

 さて、競馬の話
 今週は、JCが開催されるが、外国招待馬も小粒のメンバー。
 凱旋門賞を制したトレヴと我が国のオルフェーヴル、キズナとの再戦に期待していたけど・・・残念。

 20日、各出走馬の最終追い切りが行われた。
 前走の天皇賞(秋)、最後の直線でインを狙うも前が詰まり、外に持ちだして追い込むも勝ち馬から1秒も離されたエイシンフラッシュ(3着)。
 最終追いではいい動きをしていたとか。
 M.デムーロ騎手の同馬騎乗成績1-0-3-0、今度は前走の轍を踏むことはない。

 前走の天皇賞(秋)、直線半ばで先頭に躍りでて勝利を確信するもジャスタウェイにあっさり交わされたジェンティルドンナ。
 そのレースで気力をふり絞った同馬、疲れが残っているかと心配。
 陣営によると、レース後もすぐに馬体が回復しており、疲れはみられないとのこと。
 主戦の岩田康誠騎手からR.ムーア騎手に乗り替りとなるが・・・どうでるか。

 前走の京都大賞典で1.2倍の1番人気を大きく裏切ったゴールドシップ、今回の最終追いでは本来の動きを取り戻しているとのこと。
 府中のターフよりも、時計のかかる中山・阪神が合っていると思える。
 小回りの洋芝コースもいいので、1-0-0-1の東京競馬場はちょっと不安。

 京都大賞典でタイム差なしの2着、天皇賞(秋)でエイシンフラッシュに差のない4着のアンコイルド・・・これは面白い存在。

 前走のデニムアンドルビーは、ローズSと秋華賞の厳しいレースによる疲れがあったと思われる。
 今回は中1週の同馬であるが、最終追いでも元気一杯とのこと。
 斤量53キロで出走できることから、好走する可能性も大きい。
 秘めたる力は、相当なもの・・・上位入線もありだね。

 東京コース4-2-1-0と好相性のルルーシュ、距離は問題ないので侮れない1頭。
 さらにテン乗りの福永祐一騎手が、うまくリードすれば上位入線が期待できそう。

 外国馬3頭については、情報をチェック・・・。

 なお、JCの過去のレース傾向では、5番人気以上の連帯率が高い。
 下位人気からの連帯はきついとのこと。
 世代間では、6歳以上はかなり厳しい傾向にある。

 と、なると、エイシンフラッシュには厳しいデータ。
 いずれにしても、24日(日)が待たれるところである。(夫)

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剣客商売の一遍・・・鷲鼻の武士

2013-11-20 22:05:00 | レビュー
 「張り出した額の下に埋めこまれたような両眼が炯々(けいけい)としており、鼻が高々とそびえ、その先が尖(とが)って曲がっている。つまり、鷲のくちばしのように見えるので、こうした形の鼻を鷲鼻(わしばな)などと人はいう」

 その武士は、りっぱな身なりをしており、たくましい体格のもちぬしとある。

 朝から、秋の終わりの冷たい雨が降っている。
 その合間に日差しもみられ、猫の目のようにクルクルと変わる天気。
 前日には、大きな雷が何度も鳴り、冬の到来を知らせていた。
 市内のどこかで、初雪もみられたらしい。

 と、そのような寒い日、またしても読書三昧の終日。
 先日、買いこんでいた「剣客商売[い17-6]」(池波正太郎著)を読んでいる。

 冒頭に記している鷲鼻の武士が、二人の浪人を伴って道場破りに現れた。
 そこは、秋山小兵衛もよく知っている渡部甚之介が、代稽古をしているわらぶきの小さな一刀流の道場である。

 時折り、小兵衛宅に将棋を指しに来る甚之介。
 この日は、珍しく“鱸(すずき)”を二尾も下げてやって来た。
 ところが、甚之介の様子がおかしいと小兵衛が直感。

 「こいつ。今日は、死神を背負(しょ)って来た・・・」

 と、小兵衛の心の中が、書き込まれている。

 当方、読んでいるうちにどういう意味なのか、甚之介は何のためにやって来たのか。
 ここらあたりから、今回の物語の中へと引き込まれていく。

 甚之介の生い立ちや両親の死後などが語られる。
 そして、一刀流の道場主・黒田治兵衛との交わりなどが描かれている。
 病気がちの治兵衛に代って、代稽古を務めるようになった・・・甚之介。

 門人を相手に代稽古をしていたところ、件(くだん)の武士と二人の浪人が現れた。
 やむを得ず、二人の浪人と立ち会った甚之介は、この二人を倒した。
 すると、威圧感タップリの鷲鼻の武士は、「にやりと笑い、無言のまま、悠然と立ち去った」と、ある。
 甚之介は、この鷲鼻の武士と試合をすれば、やられるものと思い極めていた。
 案の定というか、後日この武士から果たし状がくる。

 あとで分かるが、甚之介は果し合いの日、小兵衛宅を訪れたのである。
 今生の名残に将棋を一手指しにやって来たものと、読者には読み取れる。

 いつもは、夜を徹して物も食わずに将棋に没頭する甚之介である。
 ところが、この日珍しく三番勝負のみで引き上げると小兵衛に告げた。
 この三番ともに小兵衛が勝ち、もう一番、もう一番と、“三番のみの決め事”を忘れてしまった。
 つまり、果し合いのことをすっかり忘れて、将棋の勝負に没頭したのである。

 この日はなぜ、甚之介が三番勝負なのか、その理由を読者は知ることができない。
 ここらあたりが、とても面白くグイグイ引き込まれるが如く描かれている。
 甚之介が、“果し合いのことをすっかり忘れた”ことは後ほど分かってくる。

 物語も中盤になると鷲鼻の武士の素性も分かり、剣術の腕前の方も徐々に分かる。
 その間、大治郎、弥七、傘徳なども登場。
 そして、小説「剣客商売・鷲鼻の武士」の佳境へと・・・いやー、実に面白い。



 なお、佐々木三冬と小兵衛の息子・大治郎がいつ結ばれるのか。
 この小説がスタートした時からのテーマの一つでもあった。
 今回の「剣客商売[い17-6]」では、二人が夫婦になる事件、経緯(いきさつ)も描かれた章が入っており、一番楽しめる部分でもある。

 秋雨の降りけむる終日、じっくりと池波小説の世界に埋没。
 その小さな、幸せをかみしめつつ・・・。(夫)


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