たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

高齢者と口のケア <口のケアと健康 /下 高齢者、療養の質を向上>などを読んで

2018-04-08 | 健康に生きるとは

180408 高齢者と口のケア <口のケアと健康 /下 高齢者、療養の質を向上>などを読んで

 

ピーピーピヒョロロロといったふうな軽やかなリズムの鳴き声がすぐそばで聞こえてきました。ベランダを見るとイソヒヨドリが数mくらい先でぴょんぴょん跳ねています。そして庭先の垣根にぴょんと乗ると、また鳴いています。いい声ですね。

 

前に住んでいたところでは、ウグイスが縄張りにしていたのか、毎日のように鳴いていたのですが、ここでは滅多にウグイスの鳴き声が聞こえてきません。ほかの鳥はいろいろ鳴くのですが・・・ツーピーツーピー(私のは定番の聞きなしではありません)と軽いタッチの鳴き声もしょっちゅうです。シジュウカラですが。

 

今日はイソヒヨドリが谷渡りではないですが、わが家の庭から向こうのヒノキ林にひょいと羽ばたいて渡っていったのですが、そのときの羽を広げた姿がとてもきれいでした。ちょうど眼下で羽ばたいて滑降してくれたので、羽の形もよくわかってうれしい限りです。

 

さて、今日はとくに話題がないと思っていたら、毎日記事<口のケアと健康/下 高齢者、療養の質を向上>とその中で<歯科医師・米山武義さんアドバイス>が身につまされる?思いをしました。

 

私自身、長い間、生活が不規則で、深夜まで飲んで帰った後ばたんきゅうと倒れ込むように寝てしまう日々を過ごした時代がありまして、歯みがきはあまりまじめではなかったというか、やらないで過ごすことが結構あったと思います。その無精が40代過ぎてから、歯の痛みがひどくなり、時折、歯医者さんのお世話になってきました。

 

現在は定期的に近くの歯医者さんに口腔ケアをしてもらっていますが、歯科衛生士さんの指導のおかげで、以前に比べかなりよくなったと自分では思っています。体の中で歯は日々酷使している割には、その世話をきちんと見てこなかったためか、最近のように割と丁寧に口腔ケアをするようになってからは、結構体調もよくなってきたように思います。

 

歯医者さんに行くのは億劫で、いままでは定期的なケアの指導を受けていても、結局、そのとおり継続できず、また歯が痛くなって歯医者さんにいくパターンを繰り返していたのです。ところが、現在お世話になっている歯医者さんは、こんどサボってしまうと歯がだめになると覚悟したせいか、今のところまじめに定期ケアを受けているのです。

 

で、<歯科医師・米山武義さんアドバイス>によると、口腔ケアが要介護者にとって極めて必要性の高い方法であることがわかります。

<要介護高齢者への口腔ケアが徹底していたスウェーデンで学び、帰国して1980年代に特別養護老人ホームで実践すると、誤嚥性肺炎になる高齢者が2年間で4割減った。口の中の細菌が肺に入り込んでしまうことは分かっていたが、口腔ケアをすれば肺炎の発症リスクが下がることを科学的に証明できた。>

 

誤嚥性肺炎といった重篤な症状にならなくても、口腔ケアをして清潔にしていれば、要介護者はもちろんのこと、健常者も(私も)病気になるリスクを減らすことができるのではと思うのです。

 

次のようなその発生メカニズムを知れば、より歯みがきなど自分でできるうちにしっかり身につけておけば、さまざまな病気予防になるでしょうね。歯と歯ぐきは割合やっていますが、舌となるとなかなかできていません。これも今後はやっておかないといけないなと思うのです。

 

<誤嚥性肺炎は主に、(1)胃の内容物が逆流する(2)せきをしたり、むせたりする際に食べ物が気管に入る(3)知らないうちに気管に飲食物や唾液が入る--ことが原因で起きる。予防の基本は、歯や歯ぐき、舌を清潔にし、口の中の細菌をコントロールすること。食べ物を食道に送り込む「嚥下反射」、気管に入っても異物をはき出そうとする「咳(がい)反射」という力を鍛えておくことも重要だ。>

 

<高齢者の口腔ケアの最終目標は「自分の口で食べる」。それは生きる意欲にもつながるからだ。>そうですね、私の母も認知症の進展がさほど早くないのは、自分の手を使って自分の口で食べているからでしょうね。

 

高齢者施設や在宅介護では、このような考え方を取り入れ、口腔ケアを積極的にやり出すところが増えているようで、政府の支援も少しずつ強化されているようです。

 

<介護施設や自宅での口腔(こうくう)ケアは、誤嚥(ごえん)性肺炎の予防や、食べたり話したりする機能の維持に重要だが、不適切なケアはかえってリスクを高める。専門家を含む多職種の連携が鍵を握っている。【有田浩子、堀井恵里子】>

 

私も歯科衛生士さんの指導を受けていますが、彼女たちはとても細やかで丁寧ですので、口腔ケアも指導通りやれば相当よくなるでしょうね。次はその要領です。

<入れ歯を丁寧に洗い、よく絞ったスポンジで舌の汚れを取り、続いて歯磨き。さらに舌のリハビリ、頬のマッサージと、手順通りに進める。約10分で一連のケアを終えた。>

 

介護施設で口腔ケアを実施した効果が示されていて、その有用性が見事に証明されています。

<今年2月までの7カ月間に肺炎で入院したのは定員69人に対し4人(延べ日数116日)で、前年度同期(9人、261日)と比べて人数、入院日数とも半分以下になった。同時期にケアを始めた5施設で肺炎以外も含めた全体の入院日数を比較しても、前年度より2割以上減った。>

 

<入院の減少は、入所者の生活の質の向上だけでなく、施設運営の安定や患者の医療費負担の軽減にも役立つ。>いままで口腔ケアをきちんとしてこなかったために、不必要に入院期間が延びたり、感染のリスクが高まっていたかもしれません。また、医療費増大にもつながっていたといえるでしょう。

 

さらに今月から制度改正で口腔ケアの実効性を高めるようになっています。

<4月の診療・介護報酬改定で、通院できなくなった患者にかかりつけ歯科医が訪問診療を始めた場合の加算が新たに認められたり、ケアマネジャーからかかりつけ歯科医への情報提供が義務付けられたりした>

 

かかりつけ歯科医が今後より身近な存在になるのでしょうね。私自身、その前にほぼそういった歯科医を見つけることができ、安心しています。

 

ところで、そういった要介護者だけでなく、がん患者にとっても口腔ケアの必要性が極めて高いとのことですね。

 

口のケアと健康/上 がん治療、院内歯科と連携>では、これまで病院内にあまり院内歯科を設けるところが少なく、院外の歯科医との連携が容易でない状態が続いていたようです。

 

しかし、口腔ケアをしっかりしておくことで、手術の術前術中術後の状態がよいとのことですね。

 

<口腔外科専門医資格を持つ石橋副部長と歯科衛生士2人という陣容の歯科が院内に置かれたのは、昨年4月。頭頸部外科の藤井隆主任部長は「設置効果は絶大。放射線治療や手術などの際には口の状態をしっかり管理することが大切だが、急な対応も可能になった」と話す。何よりがん治療チームの一員として、患者の情報を共有できるのが最大のメリットという。

 歯科の関わりは、頭頸部のがんだけではない。全身麻酔手術では気管内にチューブを挿入するが、口の中の汚れが肺に押し込まれると肺炎の原因になる。抗がん剤治療をすると、口の中が荒れて食事が取りにくくなるほか、抵抗力が落ちて虫歯や親知らずなどから菌が入り込み、命に関わることもある。>

 

今日はこの辺でおしまいです。また明日。