坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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有田・伊万里・唐津・・・1.有田

2016-06-26 | 美術館
1泊2日の一人旅,UPしようと思っていた頃・・・4月の地震災害で、控えることにしました。
観光地にも人が戻ることを望まれていることがありますので、UPします。

以前から一度行きたいと思っていた九州のやきものの街です。

中部圏もやきものの街で、瀬戸・美濃・常滑・四日市などの日々使う食器を手にしています。
食器メーカーもノリタケや鳴海があり、現在名古屋市内のそれぞれ、西区、緑区の工場跡地が偶然というか ハウジングセンタ―になっていて、セミナーなどでも行ったことがあり身近に感じます。

やはり 遠い地のものにはあこがれがあります。
かなりのスケジュールですが、一人なので急ぐも休むも勝手次第、たくさん見ます。

名古屋を7時-博多10時半、有田に12時半です。
佐賀県立 『九州陶磁文化館』

入口の取っ手部分が表と裏、扉の場所ごとに全部違うデザインです。


愛知県は陶器ですが、ここはやはり磁器です。
通路に見かけるスイッチプレートも磁器です。デザイン違いで並んでいます。

このデザインは、女性用トイレの中の手洗いボール,紙巻き器、便器、ゴミ入れまで柄が揃っています。
身障者用入口のスイッチプレートのデザインが違ったのでトイレの中を見てみました。一式おそろいです。
たぶん男性用もスイッチプレートが違うデザインなので揃っているのでしょう。

輸出されたものです。

フォルムに対する絵の配置、精巧さは『美しい』という意外に表現できないです。
ヨーロッパの人が、これを手にした時、日本をどんなふうに想像してもらえたのでしょうか。
聞いてみたいですね。
そして、この文化の元はお隣の国の方達から来たもの。
それぞれが尊敬できる文化を持っていることを理解し合えば 世の中もっとうまくいくと思いますが・・・
兎に角 圧巻です。
この文化館と駅の間、道路沿いに
古伊万里の複製です。
菊の花が上品なゴールドです。壺の裾の柄がヨーロッパの紋章風の描き方?
近代に造られたものとはいえ、しばらく見入っていました。

源右衛門窯・古伊万里資料館へ寄り、次に向かったのが酒井田柿右衛門窯です。

葉の色も色相の違うグリーンを使うと普通は 野暮ったくなるのですが、パープル系ブルーも葉に入れて、花が咲いている様子を立体的に見せています。黒い木板に賓の良い華やかさです。

母屋の改修工事 
工事現場で、法的な要件を満たす表示はいろいろ見ていますが、『木に墨で縦書き』を見る機会は経験していません。
歴史の重みを感じます。


タクシーで有田の観光案内所へ。
お雛様も作る人に依り表情が違います。

お二人の大きさから考えると1升瓶ぐらいの大きさかも?
なぜ両端に猫がいるのか?雪洞もアッパーライトの間接照明?

深川製磁外観

ステンドグラスで“漢字”は初めてです。

富士山のステンドの下に山型の3連、目隠しと採光を考えたデザインに感心。

2階の皇室納品も見せていただきました。撮影不可なので目に焼き付けて。

香蘭社
和風の門をくぐるとすぐに洋館です。
アンティークのインテリアショップのようです。

こちらは現在展示室になっています。天井は格天井の板張り、重厚感があります。

2階の 商談用の応接間。
天井の中央のモールディングが、花のようですがよく見るとアカンサスの葉の木彫りです。
大工さん作品でしょうか、工芸品のようです。

階段側面の手すりの下側は香蘭社のロゴマークの透かし彫りです。
以前、来客用のお湯のみが香蘭社のものでしたので、このロゴマークはなじみがあります。
この手摺子が出来た頃は、”ロゴマーク”とはまだ言わなかったかも?


もう少しゆっくりしていたかったけれど、JRの時間で、伊万里へ。

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