紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

マルキストだった。

2007-08-07 14:05:03 | 映画
 新婚間もない頃、私がしばらくハマったのはビデオ鑑賞だった。

 というのも、まだレンタルビデオ屋さんそのものが出来つつある頃で、私の実家にはないビデオデッキが夫の家にはあったからである。

 高校時代から気になっていた映画があったのだ。筒井康隆さんのエッセイで、彼が絶讃していた「マルクス兄弟」の映画を観るべく、レンタルショップから借りて来て、何本かを一緒に鑑賞した。非常に数少ない夫婦でのシネマ鑑賞である。

 マルクス兄弟は、ドイツの有名な経済学者/哲学者とは何の関係もないコメディアンで、ニューヨーク出身の4人兄弟、チコ、ゼッメAグルーチョ(グラウチョ)、ハーモナある。1930~40年代に活躍した。

 ウィキペディアによれば、日本のコメディー・グループ(特に、ザ・ドリフターズ)に与えた影響も大きい。ブルトン、ダリを初め、レヴィ・ストロース、アルトーなど思想家達にも愛された。ということである。

 私たちが観たのは以下の作品(ウィキより引用)

* 「我輩はカモである」Duck Soup(1933)
* 「オペラは踊る」A Night at the Opera(1935)
* 「マルクスの二挺拳銃」Go West(1940)


 昔の映画だから、もちろんモノクロだし、現代の人権倫理に照らし合わせれば「いかがなものか?」とクレームがつくような箇所がいくつもあるのだが、とにかく徹底的にアナーキー。ストーリーも構成もなく、はちゃめちゃ。ナンセンスの極み。いかにもシュール。そのくせ、とても凝っていたり大がかりだったり。ほとんど無意味なことを、そこまでするか??というくらい。(走っている蒸気機関車をどんどん解体する、とか)そこが素晴らしい。

 予想出来る展開はない。鮮やかに裏切られるギャグの連続。ハーモヘ一瞬「え?」と頭の切り替えができないくらい予想外のギャグアクションだし、グルーチョは、あっというまに前言撤回だし。
 しかも皆さんとても器用なので、音楽家としてもやっていけるくらい(天真爛漫なパントマイムで演技するハーモヘ世界的なハープの名手だし、チコはピアノを曲撃フように弾く)

 私はマシンガントークでまくしたて、ねずみ男のようにお金が大好きでどうにも胡散臭げなグルーチョがお気に入りである。
 そういえば、ときたま何か悪戯っぽいことを思いついたときの、アサッテの方向に目を向けたH氏は、ヒゲのないグルーチョにそっくりだったりする。

 (注意:「マルクス兄弟」で検索するとアダルトサイトなどにヒットすることがあるので、御注意ください)

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