紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ネットでつながる人々

2006-09-06 23:21:24 | ノンジャンル
 もう10年も前の話である。

 まだ夫だけがPC使いで、私はせいぜい子どもたちがCD-Romでゲームをするのに付き合う程度だった。インターネットもメールも、どこの国の話か、というレベルで遠巻きに夫がPCを使いこなすのを眺めていた。いわゆる緩やかなパソコン・ウィドウ(夫をPCに奪われる!?)状態である。

 ある日、ネットサーフィンをしていた夫が私を呼び寄せ、「面白いホームページがあったし、みて」と、某HPを開いてくれた。
 おおー、なるほどなるほど、たしかに私好みのHPに間違いない。マイペースの落ち着いた文章、きちんと整理された画像、ほのぼのとした人柄が、そこはかとなく漂っている。

 その方は、瓶牛乳のフタを集めるコレクターだったのだ。お手軽でかさばらなくて、地域色もありそう。しかもコレクションを増やすためには、まず牛乳を飲む事からはじめなくてはならないから、健康的でもある。今後の老化に伴う骨粗鬆症対策にはうってつけかもしれない。

 しかし夫の興味は「妻が牛乳のフタのコレクターになる」というアングルには向かず、「けなげに牛乳のフタをコツコツ集めている愛すべきコレクターに協力を惜しまない」という点に集約されていた。

 我家では好都合にも、配達される瓶牛乳を取っている。真偽の程は定かではないが、もともとはおじいちゃんが犬(&警察犬コンテスト)に凝っていたときに、飼い犬が紙パックより配達の瓶牛乳の方が喜ぶからという理由で取り始めたというウワサを耳にしたこともある。そんな曰く付きの地域限定の瓶牛乳である。しかもとりたてて有名牧場の牛乳ではないので、かなりレアものの「牛フタ」(牛乳瓶のフタの略)に違いない、と断定した。

 「送ってあげたら、喜ばはるでー!」というH氏の甘言にそそのかされ、牛フタコレクターの大阪の男性に連絡をとり、キレイに洗った牛フタを郵送してあげた。するとほどなく、たいへん喜ばれた様子の返事が来て、早速HPにアップしていただいた。マニアの見地からは2色刷りで字体も変化があり、レアなだけでなくレベル的にも上物の部類に入るそうだ。
 私も嬉しかったが、H氏はもっと喜んだ。「もっと他に牛フタ送ってあげよー!」

 あれから10年ばかりたった昨日、ふと夫婦で「あの牛フタの人、どうしてるやろなー」という話題になり、さっき検索してみたら・・・ありました! 「牛フタ倶楽部」のサイトは健在で、いまなお私が送った牛フタは、昔のままに華々しく?展示されていた。嬉しくなってH氏に報告すると、相変わらずH氏は私以上に喜び、「N牧場のも送ったりーな」と隣町の町中の牧場!?の名前を出してみたりするのである。

 私が初めてネットで人とつながるヨロコビを体験した出来事であった。

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2 コメント

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Unknown (koyataru)
2006-09-07 01:32:33
お~懐かしい牛乳瓶!の蓋。私の小学生の時は当然「牛乳瓶」でしたので、学校では、栓抜き(?)で当番が開けやすいようにしていたようなことを30数年ぶり(で計算はあっているのかな?)に思い出しました。
 長男に、昨日「小学校の頃万博があって、(そこで見た夢見るような未来の)2000年には40歳を越えていて、そんなすごい時代で生きていけるか心配だった。」と言ったら、「ブログやってるし、(東京へ行くと)suica使ってるし、十分今の時代でやってる方じゃないの?」と言われました。
 ネットで繋がる嬉しさ、よく分かります。
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Unknown (紙魚子)
2006-09-07 16:32:58
 私の中学校時代はお弁当持ちにもかかわらず、学校でなぜか瓶の牛乳が配られました。あれを飲んでいる時に、必ず「笑かせたろ~」という人間が存在して、飲むのに苦労しました(笑)
 一番笑ったのは、フタを両目に貼付けた顔ね。めちゃめちゃ可笑しいんです、これ。
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