やる気

2019年03月30日 05時51分00秒 | 少年野球

毎週しっかり野球の練習には来てくれる、けど たまに手を抜く。なぜだ…
野球は嫌いではない。上手になろうともしている…。だけど「手を抜く

そうした選手は、だいたい決まっています。
私も「手を抜いちゃ駄目!」と叱ります。その時は良くなるが、やっぱり続かない。

この「手を抜く」も結構厄介で、意識的にやって「手を抜く」訳ではないと私は思います。
そう、無意識で「手を抜い」ているんです。

例えば、走塁の練習で、1塁への駆け抜けをする際でも、全力疾走ではない。
注意されて全力疾走になる。
この「手を抜く」をもっと深堀してみます。

実際、選手を観察すると この「手を抜く」事は=やる気がない ではないかと思っています。

やる気というのは感情のひとつなんですが、「やる気の源」というのは個人差があります。

大きく分けて2つの原因があるように思います。

①良い結果が期待できないとやる気が出ない。
②周囲に盛り上げてもらえないとやる気が出ない。

大人の世界でもそうですが、「仕事で安定的に良い結果を出し続ける人」というのはやる気を創り出す能力が高いように思います。
不利な状況でも楽観的な結果を想像したり、逆境の中でも状況を肯定的に捉える能力が高いです。

幼い子は、この「やる気を創り出す力」が弱いので、指導者などがやる気を引き出すような働きかけを行うのですが、「やる気を出させる」ということだけに終始してしまうと、「やる気の源」を自分の外に求める子に育ってしまうと思います。(CMのやる気スイッチですね)

「やる気を殺ぐような指導者」は論外ですが、やる気を出させるだけでなく、「自分でやる気を創り出す方法」を教えていかなければならないように思います。

①楽観的な予測を立てる考え方
②物事を肯定的に捉える視点

特にこの2つが大事だと思います。
例えば、走塁練習の際には「全力疾走をすれば、足が鍛えられて内野安打も増えるし、運動会でも1位になれる!」とか、「さっきの走り方は凄く良かったぞ。100点だ!」等、具体的な成果を事前に説明することが大変有効的ではないかと思います。

また、物事を批判的に見たり、悲観的な側面に着眼しやすい指導者のもとでは「やる気を作り出せる子」は育ちにくいように思います。
指導者には「ポジティブシンキング」が必要だと思います。