またまた新米審判から、3/16に鶴見区審判更新・講習会がありました。
その中の審判勉強会であったひとつを紹介します。
(問題)投手の反則投球を打者が打った場合
場面は、走者一塁で投手はセットポジションから投球しました。
しかし、完全な停止を怠っていたので、球審はボークを宣告*1しました。
*1:ここでも色々指摘されました。ボークの瞬間、球審は「ザッツ・ボーク」を宣告しますが、声だけです。
プレーがひと段落して、ピッチャーへ指差し「ザッツ・ボーク」を宣告。
ところが、打者はこの投球を打ち、見事なホームランを放ちました。しかし、その前にボークが宣告されています。
このホームランはどうなるのでしょうか? が問題で、皆でこれに対して、どのようなジャッジメントをするか話し合いました。
規則6.02(a)の(13)には
「投手がセットポジションから投球するに際して、完全に静止しないで投球した場合」にはボークとあります。
ただし、(13)には
「ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段(ボールデッドとなること)を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる」とあります。
従いまして、本塁打を打ったときは、打者および走者が無条件に一個以上の塁が進めるのですから、ボークと関係なくプレーは続き本塁打は生きるのです。
よって、今回の回答としては「本塁打を優先してプレーを進める」が正解でした。
如何でしょうか?
改めて聞くと、当たり前のことですが…難しいですね。
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