振り逃げ

2019年02月03日 06時02分00秒 | 少年野球

私自身、この振り逃げを記載していたかと思っていましたが…まだ、説明してなかったですね。
今回、この振り逃げを説明したいと思います。

では、振り逃げとはなんぞやから。


打者はストライクを3回宣告されると三振になり、少なくとも捕手が捕球していればアウトになる。
しかし、一塁に走者がいない、もしくは二死の状況で、第3ストライクにあたる投球を捕手が正規に捕球できなかった場合には、打者は一塁への進塁を試みることができる。
このとき打者をアウトにするには、打者が一塁に到達する前に打者または一塁に触球しなければならない。(公認野球規則6・05(j))
打者がアウトにならずに一塁に到達すると、走者として一塁を占有することができる。(公認野球規則6・09(b))


この振り逃げですが、ルールブックには上記の事象の説明はありますが、「振り逃げ」という呼び方はルールブックに記載はありません。
日本でも俗称・呼称になります。へえ~ 今更ながらにびっくり。

要は、バッターは2ストライク目から空振りや見逃しなどでストライクを宣告されるとバッターアウトになるが、その第3ストライク目を正規にキャッチャー捕球できなければバッターは1塁へ進塁しても いいよ という事です。
バッターは、三振してもキャッチャーが落球したり、後逸したり またはピッチャーの投げた球が地面に着いてからキャッチャーが捕球した(ワンバウンド以上での捕球)場合には、正規の捕球にはならないので振り逃げが発生します。

バッターランナーが1塁に到達するより早く、1塁に触球しなければアウト。

若しくは1塁に到達する以前にバッターに触球してもアウトです。

では、この振り逃げが起こる条件をみてみましょう。 

アウトの場面では、無条件で振り逃げの状況が発生します。
しかし、0アウトや1アウトの場面では、ランナーがどこにいるかによって振り逃げの発生条件が変わってきます。

ランナーがいる場面
塁にランナーがいる場面では、振り逃げは発生条件にはなりません。
しかし、先に述べた通り2アウトの場面では振り逃げは出来ます。
また、ランナー2塁、ランナー3塁、ランナー2,3塁の場面ならアウトカウントに関係なく振り逃げが出来ます。
要は、1塁にランナーがいるかどうかでまず判断が出来ます。
塁にランナーがいなければ、どのような状況でも振り逃げが出来ることになります。
ただし、1塁にランナーがいる場面でも振り逃げが出来る場面があります。
それは、先程のアウトカントの部分で述べているように、2アウトの場面です。
アウト満塁の場面では、ランナーが満塁ということで、1塁にもランナーがいますが2アウトなので、当然バッターが振り逃げをする事が出来ます。
しかし、この場面ではあえて1塁にボールを投げて触球しなくても、ホームへ触球する事でアウトを取る事が出来るので、慌てずに3塁ランナーをアウトにする方に切り替えた方がいいです。 キャッチャーの判断が非常に重要になります。

また、打者はスイング(振って)なくても振り逃げは発生します。
野球規則上、「第3ストライクを宣告」とあるので、空振りだけでなく、見逃しでもストライクになります。
そして、その第3ストライク目をキャッチャーが正規に捕球できなければ振り逃げが発生します。

プロ野球などでは、見逃しの球を落球する事は少ない。しかし、大きな変化球がストライクゾーンをかすめて見逃しストライクの場面はあります。
そして、その球を捕手がワンバウンドで捕球した場合はこれにあたるのでバッターは振り逃げで1塁に進塁を試みてもいいことになります。

振り逃げが発生する条件として、まずはランナーが1塁にいない場合。または、2アウトの場面なら無条件で発生と覚えておけば良いかと思います。
また、バットを振る振らないは関係なく、ストライク3つ目でキャッチャーが正規に捕球出来なければ振り逃げ出来ると覚えておけばいいでしょう。

プロ野球ではこの振り逃げなかなか見ることはありませんが、少年野球(特にジュニア)では多々発生します。
監督コーチもこの振り逃げを理解して選手に伝えているか否かで、得点も大きく変わってきます。

是非、ルールも含めて指導お願いします。




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