ラインアウト

2019年02月10日 06時04分00秒 | 少年野球

またまた、ルールの話をちょこっと…。
皆さん野球ルールのラインアウトってご存知でしょうか?
今回はこの『ラインアウト』について説明させて頂きます。
このラインアウトですが、あまり頻度はありませんが、ランダウンプレー(このランダウンプレーについてはここを)が発生した際に起こる可能性が極めて高いです。
よって、審判はこのランダウンプレーが発生したと同時にラインアウトの有無まで確認します。

では、このラインアウトについて補足します。
ラインアウトは走者が野手のタッグを避けて塁間を結ぶ線から3フィート(約90cm)以上離れたときに宣告します。
塁と塁を直線で結び、その左右各3フィート(約90cm)が走者の走路です。走者はこの範囲を越えて走塁することは自由です。
しかし、球を持った野手のタッグを3フィートを越えて避けた場合、審判員は走者を指差して、『ラインアウト!ヒズアウト!』と宣告します。
ラインアウトはボールインプレイですから、プレイはそのまま続けられます。

ランダウンプレーが発生した場合、審判目線から このやっかいなラインアウトについて、私なりに補足させて頂きます。
※違うよ!と言うご指摘、どんどんコメント下さい。

2人の塁審で判定するときは、ひとりが走者の左側、もうひとりが走者の右側に位置し(要は審判双方でしっかり確認できる位置に立っている事)、走者のラインアウトに注意しながら判断した方が見易いかと思います。
例えば1,2塁間でしたら、2塁塁審(3人制では2塁に移動している3塁塁審)に左右の位置決めに優先権があります。

1塁審は2塁審が向かって左に位置したら右側に、右側に位置したら左側に陣取ります。ラインアウトの宣告は、左右どちらかに位置している塁審に依頼します。少し難しいですかね。

狭殺プレーの時は、送球が野手から野手へ次々と渡り、それにしたがって走者も塁間を行ったり来たりという状態になります。
審判員は決してそれらにつられてむやみに動いてはなけないようにします。
むしろ、やや遠めにプレイを注視することがコツでかね。そして、実際にタッグが行われる寸前に走者に若干接近します。
もちろん、この時ラインアウトの事を念頭におかなければなりません。
緊迫した状況でも決してあわてることなく、余裕を持って判定する。審判員に大切な事です。

では、この3フィートで質問されるのが、「オーバーランは3フィートを超過しているのでは?」です。
ラインアウトのケースはボールを持った野手がランナーにタッグしようとしたとき初めて判定の可能性が生じます。
ボールを持っていない野手、ボールを持っていてもタッグの意志が無い野手とランナーの間にはラインアウトが生じないことを肝に銘じて下さい。
そして、3フィートラインオーバーは、ベースとランナーを結ぶ線から考えることに注意をして頂きたいと思います。
特に3塁から本塁へ向かっている走者は、まず上記の状態にあることが多いものです。
この時は、走者の現在地と塁を結んだ直線の内側(要するに内野への方向)3フィートが走路と見なされます。
つまり走路外端ぎりぎりの位置にいるわけです。

したがって、野手がタッグしようとしたとき、走者が少しでも外側へ移動したら「ラインアウト」となります。
走者は内側へしか移動はできません。そして、内側といっても、やはり3フィートを越えてタッグを避ければ走者はアウトです。

少しだけやっかいですが、基本がわかっていればなんら問題ありませんね。




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