我がチームの最大の課題「チーム全体の打率(出塁率)をあげる!」です。
その為、練習では可能な範囲で、毎回バッティング練習をさせております。
しかし、バッティング練習の意味や意識すべき点などを理解せずに行っていると、バッティングの向上は必ずUPするとは限りません。
バッティングを向上させるためには、効果のある(弱点を補う)バッティング練習を行い、かつそのメニューの意味や行う意図などを選手自身が自分でしっかりと理解することが求められます。
バッティング練習自体もバッティングの向上に効果があると思いますが、それぞれのポイントを意識しながら行うことでより効果的だと個人的には思っています。
そのバッティング練習の流れ(優先順位)とは
①トスバッティング(下投げ)
②トスバッティング(ペッパー)
③フリーバッティング
この順番ではないでしょうか。
ヤクルトの山田哲人選手はこの①の練習で約11種類のトスバッティングを今でも行っており、重要性が理解できます。
ではこれらそれぞれの練習について詳しく紹介していきます。
①トスバッティング
トスバッティングとはピッチャーに近い距離から軽く(下から)投げてもらい、それを打ち返すといういたって普通のトスバッティングです。
(詳細は上記の山田選手が取り組んでいる練習を参考に)
この練習は多くのチームが取り入れている練習ですが、正直楽しくないですし、退屈な練習だと思いますし、私自身もそう思っている時期もありました。
そして、その分適当に行っている選手が多いのもこのトスバッティングの特徴です。
バッティングを向上させるために意識すべき点は
・芯で打つ
・打つポイント
・ボール球は振らない
まずは芯で打つという点についてですが、バッティングでは様々なことが重要だと言われ、それを習得しようとバッティング練習をしますが、個人的には芯でボールを打つことがバッティングにおいて最も重要なのかなと思っています。
このトスバッティングでは緩い球を投げてもらうので芯で打つことは簡単にできます。
なので100%バットの芯で打てるようにしましょう。
続いては打つポイントについてです。
どの位置でボールを打てば綺麗に打てるのか?また、そのうえで芯で打つことが出来るのか?
これを意識しながら、いろいろなコースの球に対する打つポイントの位置を確認していきます。
当然緩い球を投げてもらっていますので実際の試合とは違いますが、このコースはこのポイントで打てばいいのかというような感覚でこの段階では十分です。
打つポイントを意識しながらどのコースに球がきても、しっかり打てるようにしましょう。
最後にボール球は振らないという点について。
緩いボールを投げてもらうので、多少のボール球、かなり外れたボール球でもその気になれば簡単に打つことはできます。
なのでこのトスバッティングではボール球も打ち返してしまう選手が多いのですが、これは良くないのでやめた方が良いかと思います。
緩い球とは言えど、しっかりとストライクゾーン以外の球は振らないことを心がけて下さい。
普段からストライクゾーンというものをしっかりと把握するため とうのはもちろんですが、変にボール球を打てるイメージがついてしまうと、試合でも無意識にボール球に手が出るなんてことがあります。
トスバッティングでは以上のことを意識しながら行ってください。
②ペッパー
これについては、過去のペッパー参考に。
③フリーバッティング
最後にフリーバッティングです。フリーバッティングはどこのチームでも必ずやるバッティング練習です。
そして、何も意識せずにただ来た球を打ち返し、その打球に対し良い打球が飛んだ、良い打球が飛ばなかったというようなリアクションをするだけという選手が多いです。
当然、このような ただ打つだけのフリーバッティングではバッティングの向上の期待はそこまでできません。
フリーバッティングでは、ここまでで身につけた各コースの芯での打ち方、自分のポイントでの打ち方、それに加えて、ペッパーで意識したセンター返しを確認しながら打っていきます。
ここまで軽く投げたトスされたボールを打ってきましたが、実戦では当然ピッチャーは強い球を投げてきます。
フリーバッティングではここまで身につけたことをより実戦向きなものに確認、調整しながら仕上げていきます。
実際にピッチャーが投げるボールを打ち、良い打球が打てた、打てなかったという点だけでなく、「もう少しこうしたほうが良いのでは?」というように感じる点や、実際にピッチャーが投げるボールを打つ中で感じた自分の打つポイントに関する点などをより実戦向きなものに修正していきます。
なんとなく来た球を打ち返すのではなく、一球一球にしっかり目的や意味を持ち、打球に対し様々な事を感じながらフリーバッティングを行った方がより良い効率的な練習になるかと思います。
バッティングを向上させる練習として、我がチームが意識している事です。(結果は中々ついてきてませんが…)
また、バッティング練習は選手は楽しい(辛くない?)ですが、楽しい練習があるが故、結構 指導や厳しく叱る場面が少なくなります。
楽しい練習だからこそ、しっかり指導していきたいですね。
バッティングの向上は野球選手が持つ永遠の課題ですね。
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